陸上植物

りくじょうしょくぶつ

主として陸上で進化した緑色植物。多くの分類群を含み、狭義の植物と同義。水生種もあり、陸生の植物という意味ではない。

概要

被子植物、裸子植物、シダ、コケ類など多くの植物を含む分類群。緑藻とも呼ばれる緑色植物のうち、車軸藻に近い系統（ストレプト植物）から進化した。（藻類を含まない）狭義の植物と同義である。

陸上に進出することで根・茎・葉などの複雑な組織を分化させた系統である。ゼニゴケやウキクサなど茎に当たる構造が分化していない陸上植物もあるが、二次的に退化させたものと考えられている。

多くの陸上植物が水域に進出し（水生植物）、水中生活に完全に適応した種（水草）も多い。かつては陸上で生育する植物（陸生植物）を指してこう呼んだが、現在では系統上の分類となっている。

下位分類

• コケ植物 Bryophyte
  • 苔類 Hepatopsida
  • 蘚類 Bryopsida
  • ツノゴケ類 Anthocerotopsida
• 維管束植物 Tracheophyta
  • 大葉シダ植物　 Polypodiopsida
  • ヒカゲノカズラ植物　Lycophytina
  • 種子植物（裸子植物、被子植物） Spermatophyta