「気ままな野良猫暮らしが性に合ってただけッスよ」
「トレイン君……私の事は…忘れて…いいから」
プロフィール
誕生日 | 12月31日 |
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年齢 | 享年19歳 |
身長 | 162cm |
体重 | 46kg |
血液型 | O型 |
視力 | 両目とも2.0 |
足の大きさ | 22.0cm |
趣味 | 怪しい雑貨屋巡り、他人の世話をやく事 |
好きなもの | 和服、玉子料理 |
嫌いなもの | ネズミ、辛い料理 |
好みのタイプ | 子供っぽい人 |
CV | 豊口めぐみ |
概要
敏腕の掃除屋で、トレイン=ハートネットがクロノスを抜けるキッカケとなった女性。
撫子などの花柄の浴衣(怪しい雑貨屋で購入)がトレードマークでしょっちゅう着ているが何時も着ているワケではなく普通の洋服を着る事もある(アニメでは常に浴衣)。短いジャケットと短パンにニーソックスにグローブというアクティブな服もあるが作中では回想シーンの一度だけ。この服装のシルエットは後に掃除屋に転身したトレインの服装と似ている。
コンビを組まずに掃除屋を一人で営む、引っ越しを繰り返し住む所を決めない等、自由気ままで誰にも縛られない生き方は正に野良猫。
原作でのトレインとの出会いは任務で怪我をした彼を拾って手当したのが切っ掛け。この時は穏やかな振る舞いをしていたが知り合って大分経った後ガセネタ掴まされて大声荒らげて憤慨する様子を見せてガサツだと言われた。本人も「初対面ではけっこー猫被るけどね」と自覚はしている。
彼女の生き方にトレインは憧れるが、彼を堕落させた存在としてクリード=ディスケンスに襲われ、そのまま戦闘になる。当初はサヤ側が圧倒的に優勢な状況であったが、そんな中偶然歩いてきた子供達を助ける為に振り向いた所を殺された。
トレインにとっては「親友」。クリードは彼女のことを「魔女」と呼んでいる。
サヤの死は作者にとっても描くのが辛かったそうだが、「今のトレインを形成する大事なファクター」だと語られている。
強さ
女性一人で掃除屋を営むその腕は確かなもの。一人でマフィア組織を壊滅させ武器無しでもチンピラの集団を倒せる。
クリードに襲撃された時もドア越しに刀を突き出されても咄嗟に銃で防御出来る程反射神経が優れていた。”リフレク・ショット”という所謂跳弾を使いこなしクリードに傷を負わせており、子供に気を取られていなければ確保出来ていたかもしれないというところまで追いつめていたのだ。
また、どんな状況でも決して挫けない精神力の強さも持ち合わせている。クリードの一太刀で瀕死の重傷を負うが、人を刺した現場を見てしまった子供達を襲おうとしたクリードから守る為最後の力を振り絞って銃でクリードの刀を撃ち抜き、子供達に逃げるよう促したのだ。
後からこの事を知ったトレインは親友の決死の行動を「アイツは最期迄自分の生き方を貫き通したんだ」と評している。
トレインにとって親友の死は重くのしかかる十字架となるのだが、彼女の「他人の為に自分を犠牲に出来る」生き方は彼の中で息衝いているのだ。
アニメ版ではプレタ・グール(原作での本来の話より早く登場した)の確保にも成功している。
余談
アニメ版
- ミルクが好きだったりよく歌(後述)を歌っていたり住所が明らかになっていなかったりと原作より自由奔放且つ浮世離れした印象が強い。また天真爛漫さも強調されており、トレインから異性として意識されていたという描写が見受けられていた。
- クリードとの戦いはアニメ版では正反対に、なすすべ無くほぼ一方的に追い詰められていた。クリードの危険性に早くから気付いていた原作とは違い刀で浴衣を傷付けられてもユルい反応をしていた。しかし自分が死にそうな状況でも子供達を守り抜いたシーンはしっかりキメてくれた。
- オリジナル色が強いアニメのオリジナル回ではサキ(CV:KAORI)というそっくりな女性が登場する。この回はハイテンポなペースと重厚な音楽が特色のアニメに於いては動きも緩く音楽も大人しく夢と現実の境が曖昧な演出が多く視聴者に不思議な感覚を魅せる回となっている。
- アニメ版の強い特色としてよく歌を歌っている。
- クリード戦後にトレインの前で力尽き、更にはトレインとクリードの激闘の中で誤射したタンカーが大爆発、そのまま行方不明となった。最終回にトレインとすれ違うサヤらしき女性が登場するが、よく似た格好をした人物なのか、実は生きていたのか、トレインの見た幻かは不明である。
トレインとの関係
- 原作でも回想シーンだが序盤で登場している。この時はトレインにとって「過去に守れなかった女」「命より大事な存在」と示唆されていた。「親友」だと語られる迄間があったので彼女との関係を恋人だと思っていた読者も居たのではないだろうか?
- 後のトレインの相棒になるスヴェン=ボルフィードやイヴには恋人かと思われていたがトレインは「アイツの自由な生き方に憧れていたのは確かだがそんな大層なモンじゃねぇよ」と否定している。一番近いのは「価値観のよく似た親友」との事。
- 作者にとっても「トレインと恋人っぽく描かなかったのはサヤを雲の上の存在の様にしたかった」と言っていたという。そう聞いてからアニメ版を観るとまた面白いかもしれない。
関連タグ
邪馬台幻想記…著者のデビュー作にして前作。主人公とヒロインの関係がトレインとの関係のベースになっている。
雪代巴&雪村あぐり…殺し屋だった主人公の心境に影響を与えた女性繋がり。
エアリス・ゲインズブール…組織から離反した主人公にとって大切な女性だったが、かつての同僚によって殺害された女性繋がり。