CV.宮田幸季
概要
※この項目にはネタバレが含まれます
イルーシャにそっくりな青年。いばらの腕輪や服装、記憶を失っている点などにも共通点がみられる。
大魔王城で白いフードの集団の来襲に備えていた三魔王たちの前に突然現れる。
ひどく衰弱していたが丸腰で魔界を渡ってきたことや、アスバルの張った結界をたやすく破ったことで彼らを驚愕させた。イルーシャの存在に導かれてきたようだが彼女と対面を果たすなり昏倒してしまい医務室に運ばれる。
魔瘴に包まれたジャディンの園を包む膨大な量の魔瘴の処理に苦戦している中にまたしても突然現れ、イルーシャと同じく魔瘴を吸い取る力を発揮し、処理に成功する。
そのままゴダ神殿の奥、ジャゴヌバ神殿まで同行することとなるのだが、根源のほこらに着いたあたりからイルーシャ共々、どこか夢うつつな感じとなる。
神殿の奥に近づくにつれ何かを思い出したようで、封印の弱まっているジャゴヌバを再び封印することが彼らの役目だと語り、異界滅神の間の扉を開く。
しかし、再封印するどころか二人がジャゴヌバに近付いたことで、覚醒が早まったかのような描写になり、これとほぼ同時に二人共我に返る。なおこの時さり気なく目が赤くなっている。
光の郷フィネトカでそれぞれ姿を見かけるが、すぐに姿を消してしまう。
イルーシャ曰く「いる気配はするのに姿が見えない」とのことだった。
呪われた大地の祠でイルーシャが女神ルティアナの依代として覚醒したのち、彼女の影から姿を現す。
その時、その場にいた旅芸人ピュージュは彼のことを「ジャゴヌバ様」と呼びイルーシャ共々飛び去った。
実は、イルーシャに女神ルティアナの魂が封じられていたのと同様に、彼には異界滅神ジャゴヌバの魂が封じられており、ジャゴヌバの肉体に近づいてしまったことによって、彼の意識は既にジャゴヌバに飲み込まれていたのである。
それでもその直後は「このままだと僕は……」という発言からジャゴヌバに叶わずも僅かに抗っていた本来のナラジアだったとも考えられる。
そして、ルファ神殿にて神魂融合の儀を終えた彼は、神魂融合の儀を行った事で魔界にて封じられている自身の肉体の封印も解かれたことを告げ、主人公に「君はいい働きをしてくれた」と礼を言い、主人公と共に銀の森に飛び、目の前で身を投じてジャゴヌバへと融合した。
その後は度々ジャゴヌバのアバターとして登場する。
意識が完全にジャゴヌバに乗っ取られていることもあり、度々主人公や仲間たちを煽るような発言を繰り返す。
主人公へ強い興味を示しており、彼or彼女を「真の大魔王」にすべく暗黒の手を伸ばすも、ユシュカの咄嗟の演技に乗り、彼をラストダンジョンである「滅星の邪園」へ連れ去った。
駆け付けた主人公の目の前でユシュカに力を与え「大魔王ユシュカ」に変貌させて襲わせる、敗れた彼を爆殺しようとするなど身勝手で冷酷な悪役っぷりを見せた。
こうした事情もありプレイヤーからの評判も芳しくなかったが、エンディングでは人と共に生きたいというルティアナの願いを受けてイルーシャの背中を押して現世に帰していたり、
クリア後に受けられるとあるクエストや「アストルティア拾遺譚」で語られたエピソードでは心優しい青年としての一面が描かれている。
悪役としての言動や行動は全てジャゴヌバの意思によることや、ジャゴヌバを倒すと彼もまた消えてしまうことを踏まえても、作中でも屈指の報われない人物ともとれる。
イルーシャとの関係はメインストーリー中では「双星」という曖昧な表現がされていたが、クリア後のクエストでは双子の弟であることがわかる。
イルーシャにとっては大切な人物であることは変わりなく、2022年の七夕イベントでは育ての親の極天女帝と共に彼を弔っていた。
余談
声優の宮田幸季は3DS版DQ8でチャゴスを演じている。
また、DQ11Sでは同じくラスボスである邪神ニズゼルファの声を担当した。