ここが…アストルティア。この地は、我らが征服する。
概要
CV:榊原良子
魔界の国家、バルディスタ要塞を統治する魔王。
外見は妙齢の女性に見えるが、魔族らしく1000年近く生きていることが語られている。
冷徹無慈悲な性格で、敵対者には容赦がなく表情すら変えず屠る様子から「氷の魔女」と畏怖されている。
近寄り難い雰囲気が漂っているが、一方で弱者や自国の民を守ろうとする思いは誰よりも強く、戦災孤児たちの面倒を見ているなど子ども好きな面もある。
投降した盗賊団を容赦なく殺す場面もあるが、これは以前自身の部下を殺された為であり、その仲間思いな一面から兵からの忠義心も高く、彼女の軍は魔族にしては珍しく規律正しい。
活躍
バージョン5から登場。
魔界との行き来を塞ぐ門が破壊された事でアストルティアへ進軍を開始、そこに居合わせた。主人公に不意打ちで瀕死の重傷を与え軍を進めるも、ユシュカの妨害工作により一時撤退を余儀なくされる。
バルディスタ要塞にて大魔王を選別する為、大審門へ向かうよう交渉するも断られてしまい、交渉材料を探すべく彼女が設立した孤児院で子供達と戯れながら情報収集をする。
子供達の手紙と共にもう一度交渉しようとした直後、"気を安らげる"という僅かな弱味すら許せなかった狂信的な部下のヤイルによって孤児院が魔障の嵐に襲われ、自身が助け出したリズティという少女を残し全員死亡、そしてそのリズティもまもなく息を引き取ってしてしまった。
院長の話によると、彼女が幼い頃(約1000年前)に魔王ネロドスが勇者アルヴァンに打ち倒された事で魔界では内乱が勃発。
彼女もまた各地から集められた多くの子供達と共に傭兵に拾われ、捨て駒同然に戦わされる。
この時の仲間たちからは「ヴァリー」という愛称で呼ばれており、平和な世界を夢見て語り合うも、結局生き残ったのは彼女だけであった。
後に大魔王マデサゴーラによって魔界が統一された事により内乱が終息するも、二度とこの様な思いを民達に味わわせたくないが為、私情を捨て冷徹な魔王となった。
ちなみにかつての仲間たちの名前は「バニト」「ルチオ」「ディセル」「スーゴ」「タチアナ」といい、それぞれの頭文字を取ると「バルディスタ」になる。
しかし大魔王となるための試練の中でジャディンの園という「魔界では弱すぎて生きられないモノたちの保護区」を使った試練において「疫病が流行っていて、唯一なんとかできる王妃も行方不明、なので助けて欲しい」という訴えを「自助出来ない弱者は死ね」とモモリオン王を抹殺し黙殺、それを見ていた魔仙卿からは「世界を憎むあまり、私憤で更なる地獄へ人々を引きずり込もうとしている」と評され、こんなカビの生えた儀式に出たのが間違いだったとして自身の覇道を行くとその場を去る。
魔界大戦ではエルガドーラによって太古の魔神に変貌させられたアスバルの攻撃で吹き飛ばされ、国民からは死亡扱いされてしまう。
実際はトポルの村で生き延びており、うっかり呪いの泉の水を飲んだことで「自身が最も恐れる姿」…すなわち力なき子供の頃の姿に変わってしまい、自分はもう魔王の資格がないと悟る。
トポルの村ではフェアネという老婆のもとで暮らし、ティリアと名乗り、村の子供たちにも懐かれていたが、主人公やベルトロの活躍によって信念を取り戻し、バルディスタに帰還。
その後は主人公の大魔王となるための試練として一騎討ちを行い、彼/彼女の覚悟を見届ける。
他国とつるむつもりはないが、大魔瘴期を乗り越えるまでは協力してやるとのこと。
異界滅神ジャゴヌバこそが大魔瘴期の根源であり倒すべき敵であることが判明した後は、敵対していた勇者姫アンルシアたちとも不本意ながらも休戦し協力。
ルファ神殿ではアンルシアと二人きりで戦う場面もあり、互いに力を認め合った。
そしてジャゴヌバの本拠地である滅星の邪園にも乗り込み、NPC戦闘員として魔祖たちとの戦いで参戦してくれる。
全てが終わった後は再び自分の覇道を征くとしているが、Ver.5クリア後に受けられるサブクエストではトポルの村の人々と今でも交流があることが判明したり、生き残りのリズティの様子を気にかけていたり、ユシュカとアスバルから誕生日プレゼントを贈られて満更でもない様子を見せていたりと初期と比べるとずいぶんと丸くなった様子が見られる。
「初対面では冷たいが、物語の進行によって心情変化し素直になる」という、元々の意味でのツンデレをまさに体現したキャラクターなのかもしれない。
2021年版のアストルティア拾遺譚では、直接登場はしなかったものの、アスバルが彼女から「お世話になったおばあさん(おそらくフェアネのこと)のためにお菓子を作りたい」旨のメッセージを受け取り、オルフェアの町にレシピを買いに行っている。
大魔王城の彼女の客室にもお菓子関連の本があるあたり、料理は割と得意なのかもしれない。
他作品での登場
ドラゴンクエストタクト
「真・ドラゴンクエストⅩ イベント」で登場。ユシュカとアスバルもゲスト出演しているが、モンスターとして実装されたのは彼女のみ。
系統は???系でSランク。
2023年の「クリスマスイベント」にも他の魔王たちと登場するが、こちらではとある理由により再びティリアの姿になってしまう。
関連キャラクター
ここではバルディスタ要塞の人物について述べる。
いい加減な性格だがヴァレリアからは一定の信頼を得ている。詳細はこちら。
ヴァレリアの側近で、人間型魔族の青年。
忠誠心が強く誠実な人物に見えるが…。詳細はこちら。
バルディスタ城の倉庫番の兵士で、プクリポ型魔族の女性。
ヴァレリアと同じく呪いの泉に落ち、おぞましい姿になってしまう。詳細はこちら。
- ゾブリス将軍
かつてバルディスタの将軍だった女性。
美しいものを穢すことに至上の悦びを感じる悪趣味な性格で、独断で軍を動かしネクロデアを滅ぼすなどやりたい放題であったためヴァレリアからも見放されていた。
主人公たちの前にはランテルという少女の姿で現れる。
- ギャノン兄弟
バルディスタで有名なあらくれの兄弟。見た目は剣王ガルドリオンの色違い。
兄弟そろって残虐極まりない性格で、歯向かう者を拷問にかけてなぶり殺してきた結果、ヴァレリアの怒りを買い頭から溶鉱炉に突っ込まれそうになったこともある。
しかし兄弟仲は良く、誕生日には巻き上げた金で盛大にお祝いをするらしい。
- ナギ
バルディスタ城の兵士で、エルフ型魔族の男性。
異国出身で、本人曰く「王のオモチャにされていた」が、国が滅びたことでヴァレリアに仕えるようになる。(本人曰く「せいせいした」らしい)
その色気と技能を生かして特別な任務を行っているなど、CERO-Aが疑わしくなるような濃いモブ。
ちなみにバルディスタ城の男性兵士からモテモテらしい。
そのため初めて出会った際に話しかけると物凄い早口で「プレゼントは直接は受け取る気が無いから所定の場所においてこい」「デートはお断り」「自分はお前に興味がないから失せろ」と捲し立ててくる(一応すぐなんとなく声をかけただけの余所者と気付くがしばらく態度はぞんざいなままである)
が、消息不明になっていたヴァレリアを救出して帰還すると「今度話を聞かせて欲しい」とハートマーク付きのセリフを飛ばしてくる様になる
…お前本当にせいせいしたのか?
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リーズレット…『ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めて』に登場する「氷の魔女」。