ヤイル
やいる
CV:天崎滉平
『ドラゴンクエストⅩ いばらの巫女と滅びの神 オンライン』(Ver.5)のバルディスタ要塞に登場する人型魔族の青年。
自堕落で飄々としたベルトロとは対照的に、国民からの信頼も厚い真面目で忠誠心の強い好青年である。しかしその忠誠心が行き過ぎるあまり、後述の事件を引き起こしてしまう。
元々は「剣魔の里」と呼ばれる集落の出身で、魔元帥ゼルドラドやその娘ジルドラーナと同じ一族。剣魔一族は「剣魔顕現」という技を使うことで異形の姿になり己の力を高めることができるが、彼もまた戦闘時にこの姿に変身する。そのときの名はそのものズバリ「狂信者ヤイル」
剣魔の里は既に他国によって滅ぼされているが、孤児となった彼を拾ったのがヴァレリアであり、以降彼女に心酔している。その心酔具合はもはや危険な領域にまで達しており、「ヴァレリア様は冷酷かつ孤高の強き魔王でなければならない」という思想を押し付けている。
それゆえ、ヴァレリアが孤児たちの面倒を見ていることを知り、その時だけ柔和な笑顔を浮かべるのを見た事で「ヴァレリア様を堕落させるゴミども」と判断し、魔瘴爆弾で孤児院の人々を皆殺し、生き残った子供に対しても毒物を飲ませて始末しようとするなどの凶行に出る。
この行為および動機を知ったユシュカは、家族を魔瘴で亡くしていることもあってか激しく糾弾。主人公と共に戦うことになる。
戦闘後はヴァレリア自身に処刑という形でとどめを刺され、それにすら恍惚の表情を浮かべて死んでいった。
…ぶっちゃけて言ってしまえば、推しの解釈違いに憤慨して凶行に走る過激派厄介オタクといったところ。
更に言ってしまえば忠誠心(例えで言うなら推しへの愛情)そのものは残っており、解釈違いを消そうとするといった具合であり、その上でヴァレリアが最も望まないことをするのだから救いようがないレベルである。
当初は大魔王選定に興味を示さなかったヴァレリアだが、この事件を通して「戦乱を終わらせるために」と大魔王になることを決意する。