CV:関俊彦
概要
『ドラゴンクエストⅩ』のVer.5の登場キャラクター。デモンマウンテンから魔界の全てを見守っている最古老とされる。
見た目は虚空の神ナドラガに似た小柄な胴体に、デフォルメされたような魔族の顔を持つ。鳥山明デザインらしいコミカルな外見に反して、古風な物言いと厳かな雰囲気を持ち、他の魔族たちとは一線を画す存在。
大いなる闇の根源に直接アクセスできる権限をもち、その力をもってして大魔王選定の儀を執り行う。
試練を乗り越えてきた三魔王に対し、ヴァレリアは「私憤にとらわれている」、アスバルは「自分も周囲も救うことを諦めている」、ユシュカは「自分こそが選ばれた存在だと勘違いしている傲慢(後に彼の副官ナジーンに「協調協調と言いながら、何故自分に従わないものの言い分に対し(何かを妥協するなどして)"協調"しようとしないのです?貴方は結局自分の自尊心を傷つけない範囲で状況を選んでいるだけだ」と指摘されている)」という理由でそれぞれ大魔王に不適格と判断するなど、冷静かつ客観的に他者を判断する眼をもつ。
一方で三魔王とは異なる行動(※プレイヤーの選択により異なる)をとった主人公こそが大魔王に相応しいと判断し、主人公や魔王たちの度肝を抜いた。
ただし、これに関しては大いなる闇の根源自体が興味を示したことに加え、後述の正体を含めて考えると魔仙卿の個人的な願いを込めての選出ともとれる。
ネタバレ
※以下、Ver.5.2以降のネタバレが含まれます
その正体は、幾度もの時渡りを超えて魔界に辿り着いた主人公の兄弟姉妹。
同じ時代に留まることができないという時渡りの呪いが加速し「いつかどこにもいられなくなってしまう」という絶望に陥った彼/彼女を救ったのが先代魔仙卿であり、初代大魔王ゴダの息子ジャディンである。
次代の魔仙卿として役割を受け継ぎ、大いなる闇の根源と契約することで時渡りの呪いから解放され、数百年もの間魔界を見守ってきた。
魔仙卿のボディは着ぐるみのようで、頭の部分は外すことができる。
ちなみに、大魔王マデサゴーラを選出したのは先代であり、彼/彼女ではない。
主人公を大魔王に据えて各国の魔王たちを結束させるため、敢えて闇の根源に接触して大魔瘴期を早めるという荒療治に出るが、すべては時獄の迷宮で主人公と交わした「一緒に世界を救おう」という約束を果たすためであった。
そのために、いずれは死をもたらすとされる闇の根源との契約をも克服するため、主人公と彼/彼女は「闇の根源の呪縛」に挑むことになる…。
余談
魔界各地には閉ざされた扉があり「魔仙卿のカギ」を使うことで開く事が出来る。
中には各種アイテムと魔伝のかけらという謎のアイテムがあり、当初は使い道がなく何のアイテムか不明であった。
ストーリーが進むのに伴い、閉ざされた扉を開放して魔伝のかけらを10個集めた後に大魔王城の「歴史家ガルダモ」に渡すと復元できるようになる。
正体は魔仙卿の衣装という彼/彼女の着ぐるみであり、大魔王城にいる衣装係ショーナからレンタル出来るようになる。
着ぐるみといっても体型まで再現はできず、プレイヤーが着ると異様にほっそりとしたシュールな魔仙卿が出来上がる。