概要
リエンとは『中華一番!』に登場する「仮面料理人」の本名。
主人公マオの師匠であるチョウユとは因縁があり、チョウユとその娘であるメイリィを異人館に誘い出した。
ハト肉と偽って猛毒のアカガエルを使った疑似料理をメイリィに食わせ、その解毒剤をかけた料理対決を申し込む。
龍蝦三争覇
勝負の内容は伊勢海老こと龍蝦(ロンシア)を使った龍蝦三争覇。
刀工、炸、焼の三番勝負で決着を付けるこの対決方法は、かつてリエンとチョウユが行った因縁の勝負でもあった。
目隠しをしての刀工勝負に挑むチョウユであったが、海老の中に紛れていた蠍に刺されて倒れてしまう。
卑怯だと咎めるマオに対し、リエンはかつて同じことをされたと語った。
復讐は終わったと立ち去ろうとするリエンだったが、マオは一番弟子として勝負を引き継ぐことを申し出る。
第二の勝負「炸(ツアー)」は揚げ物で速さを競う勝負で、どちらか一方が完成した時点で調理は終了。
その時点で互いの料理の試食による相互判定で決着を付ける。
無謀な戦いに挑む雛鳥と侮っていたリエンだったが、マオは恐るべき速度で料理を完成させてしまう。
で、そのタレは?
・・・・いいか よく聞け小僧
オレの料理は"炸鳳尾蝦"(エビのナッツ衣揚げ)だ・・・・!!
エビをつぶしたナッツで包み きつね色に揚げる
衣と中身 双方への配慮から油音調節に高度な技術を要するのだ
サクサクしたナッツの衣が油で揚げられ香ばしさ倍増 美味この上ない
さらに特性のタレをつければ極上の味を奏でる
タレとの組み合わせこそ この炸菜(あげもの)の真髄よ
マオ「―で、そのタレは?」
・・・・・・そ・・そのタレは・・・・
りんご玉ねぎ等をきざみ各種調味料を絶妙な配分で混ぜ合わせ・・・・
マオ「だからそのタレはどこ?」
そ・・・・そのタレはだなァ・・・・
あ・・あと一分もあれば余裕で完成したのだ・・・・!!
マオ「つまり未完成ってこと?」
む!!
マオ「未完成の料理に試食の必要はない!!」
リエンは自らが提示した「どちらか一方が完成した時点で調理は終了」というルールにより、料理を完成できなかった。
それにもかかわらず長々と未練たらしく料理の解説を続ける場面がネタにされ、ファンからは「タレ仮面」と呼ばれている。
過去の因縁
16年前、リエンはチョウユと同門の好敵手で「龍虎」とまで例えられた。
リエンはメイリィの母メイカに片想いしており、チョウユとのメイカをかけた「龍蝦三争覇」を挑むが、痺れ薬を塗った毒針を材料に仕込まれたのが原因で敗北。
これを機にチョウユを憎むことになり、復讐のために裏料理界へと入門し、仮面の料理人と化して再びチョウユの前に現れたのだった。
事の真相
16年前の「龍蝦三争覇」で毒を盛った犯人はメイカであった。
勝負が始まる前に既にチョウユとメイカは恋愛関係にあったが、秘めた関係だったこともあり、その勝負にリエンは立候補してしまい、チョウユに勝たせるために毒針を仕込んだのが真相であった。
リエンの気持ちを知っていたチョウユは、毒針の事実に気付いた時、リエンの恋情が最悪の形で裏切られてしまうと考え、敢えて濡れ衣を被る形で事実を伏せたが、結果的にリエンはチョウユへの復讐心から最悪の道を歩んでしまう。
メイカはその後、チョウユと結婚して娘・メイリィを産むも、毒針の一件から心労を経て病に倒れ、謝罪の言葉をチョウユに託して、若くして息を引き取っていた。
最期は勝負に負けたけじめとして裏料理界らしく毒を飲み、自決した。
ネタ扱いされる彼だが、元々根は真面目なために1番目の刀工では毒を仕込んで棄権試合なのに最後まで仕上げ、料理に飾りを用意したりと作品に対する真摯さ自体は失っていない。
敗因をあげると過去に囚われその拘りによる部分が大きく、真面目なまま基本を活かし客のことを考える姿勢で研鑽を積む方が向いているにもかかわらず、復讐心の視野狭窄から、裏で技術を学ぶに留まらず搦め手に手を出し、悪い意味で当時の延長でしか成長出来なかったことが惜しかったと言える。
中の人ネタ
バーン・バニングス…………仮面つながり。
竜騎将バラン…………愛する者を奪われ、復讐に走る。