概要
史実において直接関わったことはほとんどないものの、どちらも激戦を生き延びてきた武勲艦であり、その武勲を讃えられ、そう称されている(なお、時雨は佐世保ではなく浦賀出身であり、佐世保出身なのは雪風である)。
ゲーム中でも高い運値と回避値を持ち(時雨は改二を要するが)、『昼間砲撃戦を回避で凌ぎ、雷撃戦・夜戦で本領を発揮する』という駆逐艦の役割に適った能力値となっている。
特に夜戦マップでは、70~80%に達するカットイン発動率の高さから、スペック以上の大火力・命中率が期待できるため非常に強力。
また似た経歴を持ちながらも、幼く屈託のない雪風と、(駆逐艦としては)成熟して落ち着いた雰囲気のある時雨、という対照的な雰囲気の二人でもある。
なおこの二人にはもう一つ別な史実でのあだ名として「時雨は飲兵衛、雪風は助兵衛」というのも有ったりする。これは搭乗員たちの性格を指したもので、休暇の際に時雨の乗員は酒宴に浮かれ、雪風の乗員は女性と過ごす時間に当てていた者が多かったことに由来するらしい。
なお類似タグとしては、(使用例は少ないが)「雪時雨」もある。
時雨のように降ったりやんだりする雪のことを指す言葉だが、古くからある言葉ではなく、近年になって作られた言葉であるようだ。
公式での扱い
2020年にリアイベで公開された新作アニメ『「艦これ」いつかあの海で』の第2弾PV内では、2019年にリアイベで公開された第1弾PVからメインキャラと目されていた時雨の他に雪風もメインキャラとして並び立っており、ローマ字で「KURE NO YUKIKAZE」「SASEBO NO SHIGURE」とのキーワードも登場している。
また、『佐世保の時雨』は時雨のキャラソンのタイトルに抜擢されており、『呉の雪風』も雪風のキャラソンのタイトルになるのでは?という推測する声もある。
2021年の雪風の秋ボイスにて「呉の雪風、佐世保の時雨。時雨、がんばろう!」という台詞が収録されており、雪風自身も「呉の雪風、佐世保の時雨」という2隻の呼び方を知っていた事更に雪風が時雨を呼び捨てにしている事も判明した。
メディアミックスでの扱い
艦これを代表するキャラクターだが意外にもそれぞれを主役としたメディアミックス作品は長らく皆無で、出演していても主人公よりもエリートの様な扱いだったりで出番も余り多くなく、共演していてもコンビを組むといった話も存在しなかった。
4コマ漫画「吹雪、頑張ります!」にて両者(両艦?)が共同で制作した掛け軸が「呉の雪風佐世保の時雨」となっていたが、これを見た満潮からは「周りの運を吸い取りそうな掛け軸ね」と黒い視線を向るといった話があるが
雪風に関するデマを真偽を確認せずに拾った二次創作が下地になっておりしかも西村艦隊で時雨と一緒で時雨の境遇を知っている満潮に上記の台詞を言わせるという二重のミスを犯している。
2022年に放送開始した「いつかあの海で」では時雨が主人公、雪風もメインキャラの1人として登場。第3話まではニアミスを続けていたが、第4話にて提督が手配した旅館へ休暇に出かけた時雨が、同じく提督に休暇を与えられたと思われる雪風と同室になり、以後二水戦の同僚として絆を深め合う事になる。なお、明らかに一人だけ空気感の違う雪風(他の艦娘が真顔になっている中、1人だけ無邪気な笑みを浮かべていた)に時雨も若干困惑していたようだが、雪風の方も就寝中の時雨が(おそらく山城達との別離の件で)涙を流しているのを見て顔を曇らせている。
第5話では雪風が「時雨にも幸運の女神のキスをあげよっか?」と時雨の頬にキスしたりと引き続きフリーダムさが目立っていたが、後半の演習では息の合った連携を見せており、互いの事を「ユキ」「グレ」と呼び合うようになった。