CV:成田剣
成田提督とは、アニメ作品『「艦これ」いつかあの海で』に登場するキャラクターの通称である。
概要
正式なクレジット名は単純に「提督」であるが、艦これファンの間では原作プレイヤーの事を提督と呼ぶ習慣がある為、担当声優の成田剣氏の名字を取って成田提督と呼ばれている。
この文化はアニメ版アイドルマスターの赤羽根Pなどを始めとして原作ゲームのアニメ化に際し、プレイヤーの立ち位置で登場したキャラクターに対して見られる現象である。
2015年にアニメ第1期、2018年にその続編である劇場版艦これが放映された際は、提督=視聴者であるとして作中には直接提督が登場することは無く、カメラ目線や陰で表現されるにとどまっていた。この経験から今作でも提督は登場しない…と予想されていたが第4話でまさかの登場を果たしたのである。
なお、所属は佐世保鎮守府であり、他の鎮守府の存在も明かされている事から各鎮守府に提督がいるものと思われる。
容姿
黒髪短髪で海軍軍服に身を包み、階級章から中将であると予測される。
性格
扶桑が指輪を付けていることが確認できる事、退役前に「何も言わないで。私、幸せよ」と語っていることと、その時に苦虫を嚙み潰したような表情をしたことから彼女を嫁艦としていたことが考えられる。性格としてはどんなに苦しい状況であろうと勝つための策をしっかり練る生真面目な男である(尤も、捷一号作戦については山城と度々相談していた事が明かされており、「捨て駒扱いされてしまった扶桑を生還させる」という2人の私情が混じっていた可能性は否めない)。その一方でただ真面目なだけではなく、激戦から帰還した部下をいたわる気持ちも持ち合わせており、適切に休みを与えるなど理想の上司といったところである。
その他
提督は登場しないという予想に反した登場により、放送後は彼の話題で持ち切りとなった(実はED映像で彼のものと思われる手元だけは毎回登場していた)。
中の人である成田剣氏は、別作品(ガンダムシリーズ)において艦隊司令(2代目ブライト・ノア)の声優として知られており、放送当日は「ブライト提督」でTwitterトレンド入りまでしている(しかし、艦これを知らないガンダムファンから誤解される場面もあった為、「成田提督」呼びに落ち着いていった)
また、Twitter上には2014年ごろから艦これ専用アカウントとして「ブライト・ノア提督(中将)」として活動していた方がいらっしゃり、奇しくも預言者となっていたという奇跡も起きていた。
ブライト以前にも無責任艦長タイラーにてハロルド・カトリを演じていたため、
駆逐艦の操舵手→強襲揚陸艦の艦長→提督と出世を果たした事になるのかもしれない。
他にも蜜柑がよく描画されるがオレンジ色ということでオレンジ君を連想した視聴者もいた模様(こちらも声優ネタ)。
なお、「扶桑が成田提督の嫁艦」という前提から1~3話の展開を見直した場合、成田提督は「大本営命令で扶桑を死地を送り込む羽目になった」上に、「撤退不可(大破進撃する必要あり)」「支援艦隊なし」「基地航空隊なし」というゲームをも上回る最悪の状態に陥っていた事になる。その状態で命令違反にならないように立ち回り、扶桑の命は守り切った事は評価すべき点であろう。