イヌガヤ
いぬがや
概要
彼のことは「坊ちゃま」と慕っており、「根は優しい」とのこと。
誰に対しても礼儀正しい敬語口調であり、団員からも敬意を払われている。
チーム・ルクバーのアジトに挑戦しに来た主人公に対して、したっぱの代わりにバトルを行う。
なお、肩書は「スター団」ではなく、「ポケモントレーナー」である。
名前の由来は「犬榧」と思われる。
ネタバレ注意
その正体はアカデミーの前校長で、執事歴は1年半未満とまだ短い。
就任当時、アカデミーではいじめの横行が深刻な問題となっていた。
やがて、いじめの被害者らが集まり「スター団」を結成、反旗を翻したが、恐れをなした加害生徒達は一斉に退学、スター団も想像以上の悪評が広まる大事に発展してしまう。
更に当時の教頭が、責任逃れのために、当時の記録をサーバーごと抹消(エントランスの図書館で閲覧できる学園名簿の内、最近のものが破り取られていたのもその為)。
これに対しイヌガヤは、教頭に然るべき対処を取るも、「隠蔽やいじめを防げなかった自分たちも同罪」ということで、全教員の総入れ替えを決意したのだった。
が、引継ぎがうまくいかなかったのか、教師陣は現校長のクラベルも含め、誰一人として全く真相を知らなかった。
これは恐らく、教頭によりいじめ問題に関する記録(=実際にいじめがあったことを証明できる物的証拠)がすべて抹消されてしまった上、証人となり得る教員も1人残らず辞めてしまったために、情報の共有が行えなかったからだと考えられる。もしも誰か1人でも前任者を残していれば、いじめ問題やスター団に関する情報が後任の教師陣へと共有され、学校側もスター団に対してまた違った対応ができていた可能性は十分にあっただろう。
イヌガヤ自身は不祥事を働いた教頭を処罰する等、決して保身に走るような器の小さな人物ではなく、教員の総辞職も彼なりのけじめだった。
しかし、皮肉にもこれが事件の隠蔽に拍車をかけてしまっただけでなく、リーダーであるマジボスの失踪と、それに伴うスター団の活動のさらなる過激化など、寧ろ却って事態を悪化させてしまったことは否めず、本人もそれを自覚したため、主人公やネルケに事実を打ち明ける事にしたのである。
スター団に全面的に協力していたのも、いじめを防げず、主人であるオルティガをはじめとする大勢の生徒たちを苦しめてしまったことに対する贖罪の念があったからなのだろう。