概要
彼のことは「坊ちゃま」と慕っており、「根は優しい」とのこと。
スター団の協力者ではあるが、同様のポジションだったヒロノブ(あちらはシュウメイの協力者)とは異なり、主人公に対してもあからさまに敵対的な態度はとらずに常に温和な立ち居振る舞いを見せるなど、誰に対しても礼儀正しい敬語で接する紳士的な人物であり、団員からも敬意を払われている。
チーム・ルクバーのアジトに挑戦しに来た主人公に対して、したっぱの代わりにバトルを行う。
なお、肩書は「スター団」ではなく、「ポケモントレーナー」である。
名前の由来はイチイ科の針葉樹イヌガヤ(犬榧)と思われる。
使用ポケモン
経歴
就任当時、アカデミーではいじめの横行が深刻な問題となっていた。
やがて、いじめの被害者らが集まり「スター団」を結成、反旗を翻したが、あまりの異様に恐れをなした加害生徒達は一斉に退学、スター団も想像以上の悪評が広まる事態に発展してしまう。
更に当時の教頭が、責任逃れのために、当時の記録をサーバーごと抹消。(エントランスの図書館で閲覧できる学園名簿の内、最近のものが破り取られていたのもその為)
これに対しイヌガヤは、教頭に然るべき対処を取るも、「隠蔽やいじめを防げなかった自分たちも同罪」ということで、全教員の総入れ替えを決意したのだった。
イヌガヤ自身は不祥事を働いた教頭を処罰する等、決して保身に走るような器の小さな人物ではなく、教員の総辞職も彼なりのけじめだった。
しかし、皮肉にもこれが事件の隠蔽に拍車をかけてしまっただけでなく、リーダーであるマジボスの失踪と、それに伴うスター団の活動のさらなる過激化など、寧ろ却って事態を悪化させてしまったことは否めず、本人もそれを自覚したため、主人公やネルケに事実を打ち明ける事にしたのである。
スター団の行動を咎めるどころかオルティガも含めた団員たちの行動に協力していたのも、いじめを防げず、主人であるオルティガをはじめとする大勢の生徒たちを苦しめてしまったことに対する贖罪の念があったからなのだろう。
現校長のクラベルも含め、誰一人として全く真相を知らなかった。
これは恐らく、教頭によりいじめ問題に関する記録(=実際にいじめがあったことを証明できる物的証拠)がすべて抹消されてしまった上、証人となり得る教員も1人残らず辞めてしまったために、情報の共有が行えなかったから。もしも誰か1人でも前任者を残していれば、いじめ問題やスター団に関する情報が後任の教師陣へと共有され、学校側もスター団に対してまた違った対応ができていた可能性は十分にあっただろう。
余談
彼の教師総入れ替えによって、間接的にレホール先生が学校に封じられることとなった(レホール先生は総入れ替えによって赴任したのだが、同時にクラベル校長も赴任しアカデミーの監視下に置くことができたため)。自由な状態の彼女が何をやらかすかは想像に難くないため、「パルデアを災厄から守った英雄」と見なされることもある。
オルティガに、ネルケに変装していたクラベルを紹介する際に「私のちょっとした知り合い」と述べていることから、スター大作戦以前からクラベルとは面識があった模様。恐らく業務の引継ぎを行う際などに顔を合わせていたのだと思われる。