概要
鉄道ファン以外にはあまり知られていないかもしれないが、正式な路線名称は「東京都交通局上野懸垂線」で、都営地下鉄や都営バスなどでおなじみの「東京都交通局」が運営している。「新しい交通手段」として東京都と日本車輌がモノレールを開発、実際に営業用路線として上野動物園内の東園駅・西園駅を結ぶ0.3km区間が1957年に開業した。
数少ない懸垂式モノレールの路線の1つだが、片側から下ろしたアームによって車体を支え、車輪をゴムタイヤ方式とした「上野式」と呼ばれる独自のものを採用している。
車両更新や設備更新を何度も行っており、そのたびに運行休止と再開が繰り返されてきた。2019年1月に10月末での運転休止が発表され、現在は運行休止期間に入っている。今後運転再開されるかは未定で、都民側の意見を反映したうえで存続するかどうかが決まる(車両更新に多額のコストがかかるため。「上野式」のモノレールはここでしか採用されていないのも影響)。
2022年、既存設備を撤去したうえで(大型モノレールに代わる)小型モノレール等の乗り物を使った路線を整備し、2026年度の営業再開を目指す発表がなされた。