『思いやりとエゴが天秤でゆらゆら 君と出会ってからゆらゆら』
概要
醜い生き物に登場する主人公。
三浦加恋の同級生でもある。
また絵を描くことも好きなようで、PVでは彼女の描いた絵が所々登場している。
ボーイッシュでさばさばした性格だが、長い間人と関わり合わず、孤立していたためか捻くれている。
また「心から信頼し合える親友」「生涯の友」「リア充」といったものを心から嫌悪しているようだが…?
趣味はボーイズラブのイラストを描くこと。いわゆる腐女子。
また、なぜか加恋と親しくしている隅田恵を憎悪している。
過去
実は彼女もまた加恋と同じく過去に周囲から嫌がらせを受けていた。
小学生の頃、たまに気分が悪くなってトイレに駆け込むことが多かった当時の千紗に不愉快なあだ名をつける一部のクラスメートがいたそうである。
そして、そのクラスメートたちが黙らなければ実力行使に出ていたとも言われている。
こうして、千紗は周囲から次第に恐れられていくようになり、誰も面と向かって言わなくなっていたとのこと。
ハートの誓いでは間接的に自身の過去を踏まえた発言が多く、中学の頃の友達に会いたいと思ったことはあるかと聞かれた際には「あるわけないじゃない。その前に、友達なんていなかった」、誰かを傷つけて後悔したことはあるかと聞かれた際には「誰かを傷つけたことなんて数えきれないくらいあるだろうけど、後悔したことは一度もない。相手に傷つけられたぶんだけ、やり返しただけなんだからお互い様でしょ。相手に謝ってほしいなんて思わないし、私も謝るつもりなんてない」と、それぞれ自分の考えを語っている(特に後者は加恋からも「千紗らしいよね」と称賛されている)。
これらのことから、千紗が他人との関わり合いを持とうとしなかったのは自らの過去に裏打ちされたゆえの行動ととることもできる。
ある意味、彼女のテーマでもある「醜い生き物」の歌詞を体現したともいえる。
加恋との関係性
加恋のことは当初「悲劇のヒロインとでも思っているのか?」「本当に……びっくりするぐらい警戒心がない」「得体の知れない奇妙な生き物」「お人好し」など辛辣な印象を持っていた
しかしその一方で、陰口を叩かれていじめられていた加恋を助けたり、加恋がかつてのトラウマで思い悩んでいた際には、「加恋は真面目すぎ。みんな、同じじゃない。誰も傷つけずに生きてる人がどこにいるの……」とフォローするなど、情に篤い面も見せている。
ただし前者に関しては、加恋から「ありがとう。かばってくれて……」とお礼をされても、当の本人は
「なんで私があんたをかばうの……あんたが誰になにを言われていようと私には関係ないし興味もない。あいつらがうるさいから黙らせただけ。」
「私はあんたみたいに誰にでもいい顔をしようとするやつが、一番嫌いなの。わかったら、話しかけないで」
と、嫌悪感を隠すこともなくはっきりと言いきっていた。
が、中盤では本屋で遭遇した加恋に「なんで、あんたがいるの………!」と本気で驚いたり、加恋がとあるアイドルの舞台のプラチナチケットに当選した際には「なんで、当たってるの!」と頭を抱えながら大声を出したり、加恋に漫画のシーンをされたらどうするか聞かれた際に「平手打ちしてやる」と返す、「じゃあ……千紗の初めての友達は、私なんだね」と、笑みをこぼしながら言った加恋に「鈍いっ!」とツッコミながら本で加恋の頭をコツンと小突くなどコミカルな面も披露したり、「私も……名前で呼んでもいい?」と問いかけた加恋に対して「んー特別に許す」と許可するなど、二人の仲が縮まった様子が窺える。
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この先はネタバレを含みます。
「本気で思ってもいないくせに……そういう思わせ振りな態度が人を傷つけるんだってわからない!?」
なんと、千紗も実は加恋に片思いしている隅田恵と同じく加恋に片思いしていたのである。
胸に溜まる不快な感情を抑えながらトイレに入り込み(ハートの主張のオマージュにもなっている。)。
しかし、後を追ってやってきた加恋と扉越しに話すなかで、失恋から吹っ切れて応援することを決断した。
「ぶっ壊されて、嬉しかったんだ。」
そんな彼女だが、最後のシーンでは、
加恋「わ、私……は、初めて……の………っ!!」
千紗「大丈夫、私も同じだから」
加恋「そういう問題じゃないってば!!」