ゲーム概要
2023年1月27日に公開されたインディーゲーム。
ジャンルは2Dアクションゲーム。ワリオランドのようなゲーム。
そして90年代のカートゥーンに影響されたドット絵のグラフィック、コミカルなアニメーション、エネルギッシュなBGMも魅力点の一つである。
本作は公式からワリオランドシリーズをインスパイアしていると明言されており、ゲーム全体の雰囲気、基本的なアクション要素、敵の攻撃を受けたリアクションで変身したりするところから明確にリスペクトしてるところが見られる。
発売日から2週間後の時点で99%好評の「圧倒的に好評」を叩き出している。
ゲームシステム
Pizza Towerという五階建てのタワーを舞台に、各フロアごとに3,4個ほどのステージ、ボスレベルが存在する。各ステージでは5コの捕らわれたToppins(登場キャラクター欄で説明)、3つの秘密部屋、特定のNPCがいないと通れない部屋にあるお宝など、入手するとスコアが大幅に加算されるコレクション品が存在する。ボスレベルはステージにいるToppinsを必要な数を救出しないと入ることができないので注意が必要。
本作の遊びかたは主人公のPeppino(登場キャラクター欄で説明)のもつ高速ダッシュでステージを爽快に駆け抜けながら、コレクション品を集めてスコアを稼ぎ、高ランクを取ることである。
そして、ステージの最終地点までたどり着いた際にはJohn Piller(キャラクター欄で説明)という紫色の大きい柱のNPCが存在する。それを倒すと脱出シーケンス「Pizza Time」が始まる。「Pizza Time」が始まったときは時間内に最終地点から入口まで走って脱出しなければならない(入口までの道のりは途中で変わってたりNPCが誘導してくれたりする)。タイマーが0になるとPizza Faceという敵が現れて追跡をはじめ、追いつかれて捕まるとゲームオーバーになってしまう。
Pizza Timeのときを除いて、主人公は敵から攻撃を受けたり落下してもゲームオーバーになることはない(例外としてボスレベルは体力制である)。
ストーリー
ある日、Peppino(ペッピーノ)は自身の経営するピザ屋の資金繰りに悩んでいた。そこに、Pizza Face(ピザフェイス)を名乗る空飛ぶピザが突然現れ、なんの理由も無くPeppinoのピザ屋をPizza Towerのてっぺんについてるレーザーで破壊することを宣言。Peppinoは勿論激昂、自分のピザ屋を守るため、仲間たちと共にPizza Towerに直接殴り込みに行くのだった。
登場キャラクター
プレイアブルキャラ
Peppino Spaghetti(ペッピーノ・スパゲッティ)
本作の主人公。Peppino's Pizzeriaというピザ屋を営んでいる中年イタリアンの男。ぽっちゃり体系であるが、それに見合わない超高速ダッシュなど、パワフルな身体能力を持っている。Pizza Faceによるピザ屋の破壊を阻止するためにPizza Towerで暴れる。
高速ダッシュの勢いのまま壁をよじ登ったり、場所によっては天井を掘り進んだり大ジャンプしたりと壁にぶつかってひしゃげたりと人間離れしたアクションを披露する。攻撃手段は掴んで攻撃したり、ジャンプ後にボディプレス、場合によっては敵から攻撃を受けたリアクションで変身することも。
はっきり言って最早人間ではない。
Gustavo(グスタボ)
Peppinoと共にPizza Towerへと殴り込む。あるステージ限定でちょっとだけ操作する。Pizza Towerで会った巨大ネズミ、Brick(ブリック)と一緒に参戦する。Peppinoほどの高速なアクションはできないが、ネズミをサッカーボールのように蹴って敵に遠距離攻撃したり、二段ジャンプ、その後の急降下で硬いブロックを破壊することができる。
NPC
Mr.Stick(Mrスティック)
オレンジ色のスーツと丸眼鏡をつけたスレンダーな体系が特徴の男。Gustavoと同様にPeppinoと共にPizza Towerに乗り込んでいる。しかし、目的はPeppinoがToppinsを救出した時にもらえるお金が目的である。ボスレベルを開放する際には必要な分のお金をMr.Stickに差し出さなければならない。Pizza Timeの際はGustavoと同様に誘導してあげているため、一様仲間だと認識されている(しかし、オープニングのアニメーションでは借金やローンを前に悩むPeppinoの姿が映されているため、単に借金を返させるためだけかもしれない)。
Toppins(トッピンズ)
各ステージに囚われている5つの食材。キノコ、チーズ、トマト、ソーセージ、パイナップル。小さい檻に閉じ込められているが、簡単に壊すことができる。一体救出するとスコアが1000加算され、ボスレベルを開放するためのお金がもらえる。
Gerome(ジェロム)
各ステージに一体隠れてるピンク色でオーバオール、四角い形をしたキャラクター。コレクション品の一つであるお宝のある部屋の鍵を開けることができる。
Priest(僧侶)
リアクションを治してくれる僧侶のおっさん。いかなる変身・状態変化も彼に触れて祈ってもらうだけでたちまち元通りになってしまう。
敵キャラ
Pizza Boy(ピザボーイ)
敵キャラリストに入れていいかは分からないが、一応ここに載せる。ピザがマスコットキャラのようなキャラクターのイラストが描かれている看板。一部のステージでは、看板のふりをして攻撃してくる敵もいるので注意。
CheeseSlime(チーズスライム)
マリオにおけるクリボーのような序盤に登場する雑魚キャラ。特に攻撃してこない。
Forknight(フォークの騎士)
フォークを前に構えて不安げな顔をしながら歩いてる序盤に登場する敵キャラ。フォークが向いてる方向に半端な速度で追突するとダメージを受けてしまうため、序盤からの敵キャラながらもかなり鬱陶しい。
Pizza Box Goblin(ピザボックスゴブリン)
ピザ箱を被ったゴブリン。爆弾を投げつけてくるが、その爆弾を利用して壊せないブロックを破壊することができる。
Pillar John(柱のジョン)
各ステージの最奥部に鎮座する、モアイのような顔をした紫の柱。じっと突っ立っているだけで何もしてこないが、前述の通り彼を倒すことで出入口の扉が開き、脱出シーケンス「Pizza Time」が開始される。
ボスキャラ
Pepperman(ペッパーマン)
(メインイラストの右下にいる赤いキャラ)
ピザタワー1階で戦うボス。丸い赤トウガラシを模したキャラクターで全身像ではトウガラシの被り物をした男性だが、戦闘時はトウガラシに手足が生えた一頭身のクリーチャー。芸術家であり、美化された自分の彫刻に見惚れるナルシストでもある。タックルや踏みつけなど、基本的に体術を使って戦うが、襲い掛かってくる彼の芸術品にも注意しよう。
The Vigilante(ザ・ヴィジランテ)
(メインイラストの左上にいるカウボーイのキャラ)
ピザタワー2階で戦うボス。カウボーイの恰好をしたチーズスライム。西部劇らしく両者銃を持った状態で戦うことになる。しかし、相手はダイナマイト、バズーカなど、明らかに銃より破壊力のある武器も使ってくるのでご用心。
The Noise(ザ・ノイズ)
ピザタワー3階で戦うボス。モチーフは80年代のドミノピザのマスコットキャラとして宣伝された「The Noid」。戦闘相手の主人公に対して非常になめ腐った態度を取っている。ジャンピングホッパーやローラーボードなど、攻撃方法は多彩であり、トリッキーな戦い方をする。
デモ版ではプレイアブルキャラクターとして操作できたが、現時点では不可能。
???
ピザタワー4階で戦うボス...だが、オープニングアニメではシルエットでの登場なのでネタバレは控える。
Pizza Face(ピザフェイス)
(メインイラストの左上にいる丸いキャラクター)
本作のラスボス。一体何者なのか、そもそも生物なのかも含めて動機は不明だが、Peppinoのピザ屋をピザタワーのてっぺんにあるレーザーで崩壊させることを目論んでいる。「Pizza Time」でのタイマーがゼロになった場合Peppinoの前に姿を現し、強制的にゲームオーバーにさせるために襲ってくる。
関連イラスト
関連動画
公式トレーラー
リンク
関連タグ
ワリオランドアドバンス:ゲームシステムとしては一番近い。
プレイする際の注意
ビックリ演出
本作では普通に心臓に悪いビックリ演出が用意されている。苦手な人は注意されたし。
・タイトル画面は最初は真っ暗な状態であり、適当にキーを押すことで、ライトがつきタイトルロゴが出る演出になっている。その真っ暗な状態から40秒以上放置するとビックリ演出がある。
・人形が動くステージでも存在し、特定の敵に捕まると画面まるごと使ったどこぞのホラゲのようなビックリ演出をしてくるので心臓に悪い方は捕まらないよう注意。(たまにビックリじゃない演出が出る場合がある)
直球すぎる表現
本作直球はすぎる描写がいくつか存在している。下品な言葉のう〇こという意味の「sh*t」の使用、敵キャラが中指を立てる、「戦争」という名前のステージなどが含まれる。
これらの表現が苦手な方はプレイする際には注意。
ボスキャラ(ネタバレ注意)
ピザタワー4階のボス
Fake Peppino(ニセペッピーノ)
ピザタワー4階で戦うことになるボス。文字通りPeppinoの容姿を偽っている正体不明の生物。本物と比べてみると目玉が飛び出たり、足が長かったり、身体がぐにゃぐにゃしたり液体になったりと、明らかに主人公はおろか他のボスキャラと比べてもかなり異質でホラーチックな姿をしており、ステージも左右が反転、戦闘BGMも不協和音じみていて不穏な空気を醸し出す。そして見た目に似合わずボスらしくしっかりタフなのでゲージ削りも一苦労。
Peppinoが持つ基本アクションを不安定ながらも再現した攻撃に続いて、何体もののPeppinoのクローンを生成することも可能。途中頭部をマスクのように脱ぎ捨てて投げつけてくるが、その際には脳みそに直接目が生えたエイリアンのような見た目が確認できる。
体力を最後まで削ると...
突然床が抜け地下に落ちた後、画面左から巨大化して追いかけてくる。
右に向かって凹凸だらけの地下道をひたすら逃げる事になるのだが、スピードを出し過ぎると壁にぶつかり、かと言ってもたもたしていると壁越えに手間取り追いつかれてしまう。この時点での被弾はかなり痛いので、緩急を使い分けて逃げ切るべし。
最後まで逃げ切ると「BRUNO PIZZA」という廃墟状態の謎の店に到着してステージクリアとなる。店内の壁には「DO NOT ENTER INSIDE(中に入るな)」という大きな看板と偽ペッピーノと思しきモンスターの写真に「DANGER」と書かれた紙が貼られているが、ここで何があったのかは不明。
ラスボス
もちろんPizza Face。
第一形態ではスーパーマリオワールドのラスボスのように敵キャラを落とし、つかみ攻撃でPizza Faceを当てることでダメージを与えられる。但し、あちらは同時2体までであったが、こちらはそれを上回るペースで召喚してくる上に個々が攻撃までして来るのでまごまごしていると画面中ザコだらけになってしまい一気にピンチになる。
...Pizza Faceがラスボスなのは間違いないのだが、第二形態になった直後、Pizza Faceを動かしていた本当の黒幕がいることが発覚する。
Pizzahead(ピザヘッド)
本作の真の黒幕。Pizza Boyが擬人化したような姿をしている。攻撃方法や挙動はかなりコミカルだが、攻撃するテンポがせわしなく、その規模も苛烈。ダメージを与えられるチャンスが短いので、油断をしていると足元をすくわれる。
ある程度体力を削ってからは今まで戦ったボスキャラを連れだし、ボスラッシュを休みなくやらされることになる。ゲームオーバーになるとPizza Face戦からやり直しなので注意。
しかしPeppinoも怒りの余り新必殺技を体得しており、荘厳なBGMと相まってTHE・最終決戦と言える。
そして、最後にはPizzaheadとの再戦が待っているが、勢いのままに体力を削り切った後は、PeppinoがPizzaheadを完膚なきまでボコボコにするかっこいい演出が見れる。
そのうちスマブラに参戦するんじゃないか、この親父。