※本記事は、現時点で単行本未収録・アニメ未放送のネタバレを含む為、閲覧要注意
秘密結社『殻』の残党であるコードとの一件で、ボルトに取り憑いている大筒木モモシキの存在を危険視したカワキは、自身が慕うナルトを守るために彼とヒナタを封印術で異空間に閉じ込めボルトを抹殺しようとするも、当然周囲は反発し彼を止めようとした。その過程でボルトはカワキの攻撃を受けて右目を失ってしまう。
孤立してしまったカワキはどうすればいいか悩むも、そこでコードから離れ木ノ葉の里へ亡命してきたエイダが現れ、自分の力ならカワキを救えると彼に近づき、ある能力を発動させる。
実はそれまで、あらゆる人間を自身の虜にするとされた彼女の『魅了』の能力の実態は、大筒木の神術の中でも「神術の中の神術」とされる『全能』であることが発覚する。
この能力は、かつて全知全能の神と言える存在まで成り上がった大筒木シバイのもので、あらゆる願望を叶えることができる。彼を始め神となった大筒木達は、この能力で幾度もこの世を書き換えてきたという。
その書き換えられたという事実を、人間が認識する事はほぼ不可能であり、彼女を改造した張本人のアマドも魅了と勘違いしていた。
そして彼女がカワキを通じて叶えた彼の願望とは…
エイダが望み『全能』によって叶えた願い、それはなんと「カワキとボルトの立場を逆にする」というものだった。
これにより、木ノ葉の里の住人たちはカワキをナルトの息子である『うずまきカワキ』と認識し、ボルトが彼を殺そうとしている危険人物『ボルト』と認識するようになってしまった。
かつてモモシキがボルトに「お前は全てを失う」と予言した通り、彼は両親を失い、右目を失い、仲間を失い、故郷を失い、自分の名前さえも失ってしまい、更には状況を把握したカワキが嘘の報告をしたことで「七代目火影とその妻を殺し、彼らの息子の命を狙う危険人物」として追われる身となってしまうという嘗てないほどの絶望的な状況に追い込まれてしまったのである。
果たして彼の運命や如何に…