概要
日本国との平和条約（にっぽんこくとのへいわじょうやく、英語：Treaty of Peace with Japan、通称：サンフランシスコ講和条約）は、1951年9月に連合国諸国と日本との間で締結された平和条約。第二次世界大戦におけるアメリカ合衆国を初めとする（ソビエト連邦・中華民国以外の）連合国諸国と日本国との間の戦争状態を正式に終結させる為に締結された。同条約はアメリカのカリフォルニア州サンフランシスコ市で署名された事に由来する。
条約に基づいて実行された事項
この条約に基づいて日本は韓国の独立を公式承認し、済州島・巨文島・欝陵島を含む朝鮮半島・台湾・澎湖諸島・千島列島・南樺太・新南群島（南沙諸島）・西沙群島の領有権を正式に放棄した。一方で歯舞諸島・色丹島は放棄の対象外とされた。なお日本政府は本条約に署名した1951年9月当時は択捉島と国後島は千島列島に含まれると答弁していたが、1956年2月には含まれないと主張している。
1952年8月に中華民国と日華平和条約を締結した。
その一方、ソ連が調印していなかった為、放棄した南樺太の放棄先が本条約では未決定である。しかし結局無主地先占の原則によってソ連の一部になった。その為南樺太は日本製の世界地図では無主地となっている事が多い。
