概要
択捉島(えとろふとう)は、千島列島南部に位置する同列島内で最大の面積を有する島。同列島南部に位置する火山島で、最高峰は単冠山で標高は1634メートルである。3187平方キロメートルの面積を有する。真珠湾攻撃の部隊の集結地となった事で知られる単冠湾は本島の中部にある。日本側からの直行便は運航されていない。稚内と本島へのフェリーが出ているコルサコフ間を結んでいたサハリン定期航路があるが、2019年6月より休止している為、旅行の際にはユジノサハリンスク空港を経由してヤースヌイ空港に向かう事になる。
領土問題
1855年2月に締結された日露和親条約で、この島とウルップ島の間に両国の国境が画定された。1951年9月にサンフランシスコ講和条約が締結された当時、日本政府は本島も放棄した千島列島に含まれると認めていたが、1956年2月から突如北海道に属すると主張しており、留別村・紗那村・蘂取村の3村が設置されている事になっている。
日本政府は同島より北に位置する陸地の領有権は一切主張しておらず、その点から「日本最北端」として扱われる事もあるが実効支配下での日本最北端は宗谷岬沖にある弁天島という無人島である。1946年2月に実効支配を開始したソビエト連邦政府並びに後継政府であるロシア連邦政府はサハリン州に属するとしている。