概要
ロシア帝国時代、蝦夷地だったころの北海道に対しての呼び名。蝦夷地全体は「アトキス」と呼ばれ、マトマイは渡島半島周辺を指していた。
マツマイ(Matsmai)という表記揺れがある。名前の由来は現在の松前町と同じく、アイヌ語の「マツ・オマイ」「マト・マイ」(婦人の居るところ)が由来かと思われる。
また、ロシア帝国は「アトキス」および「マトマイ」を千島列島の22番目の島と位置づけていた。
歴史的な背景から、現在でも北海道の帰属について懐疑的なロシア人の間では「ホッカイドウ」ではなく「アトキス」あるいは「マトマイ」と呼ぶ動きがある。