北海道南西部の地域名。「おしま」と読む。「わたりしま」とは読まないが、渡島の名は北海道の古名である渡嶋(わたりのしま)に由来するため、完全な間違いとも言い切れない。
- 北海道(令制)の令制国のひとつ、渡島国。領域は現在の渡島総合振興局とは一致せず、渡島半島の旧落部村以南、旧熊石町以南に当たる(渡島半島北部は胆振国と後志国であった)。
- 北海道南西部を占める巨大な半島。渡島半島。渡島総合振興局と檜山振興局が置かれている。道南に記述。
- 北海道の総合振興局。本稿で詳述。
渡島総合振興局
渡島半島のうち津軽海峡と太平洋に面する地域で、松前町から長万部町まで非常に長細い。領域は2005年以前の渡島支庁とほぼ一致するが、旧爾志郡熊石町の八雲町への合併により日本海にも面している(これにより檜山振興局は南北に分断されている)。
振興局所在地は函館市で、管内の人口(約37万人)のおよそ3分の2(約25万人)が函館市に居住している。
津軽海峡に面する地域は、日本海から暖流(津軽暖流)が流れてくるため比較的温暖。特に南端の松前は対岸の津軽半島以上に暖かいため椿やシロバナタンポポなどの暖地性の植物が名物である。夏はよく晴れてそこそこ高温になるため江戸時代から稲作が行われていた。北海道の中では雪は少ない方だが、気候が変わりやすく、真冬に雨が降ったかと思うと吹雪になることもある。
住民の気質や信号機などは北海道より北東北地方に近く、信号機も北東北に多い樹脂灯器縦型が大半を占める。
噴火湾沿岸は胆振地方に近い気候で、夏は涼しく、霧がよく出る。
主な地域
関連タグ
西: 檜山
北: 後志
北東: 胆振
南: 青森県