曖昧さ回避
空知総合振興局
2010年に空知支庁を引き継いで発足した。振興局所在地は岩見沢市で、これは空知支庁の支庁所在地と同じである。領域はほぼ旧空知支庁と一致するが、空知総合振興局になる際幌加内町が上川総合振興局に編入されたためわずかに狭い。24市町あり(村はない)、道内のすべての振興局の中で最多である。
地理
札幌市のある石狩振興局と、旭川市のある上川総合振興局との間に位置する。地誌的には石狩平野の中北部であり、石狩川の中流域を占めている。令制国では石狩国の一部にあたる。
おおまかに北空知・中空知・南空知に三分割される。中心都市は振興局所在地でもある岩見沢市だが求心性が弱く(人口8万人にも満たない小都市なので)、北空知は旭川都市圏の影響、南空知は札幌都市圏の影響が強い。一方で石狩管内の新篠津村は岩見沢都市圏に含まれる。
道内有数の豪雪地帯であり、岩見沢市でも積雪が2メートルを超えることがある。
産業と社会
かつては石炭の採掘とその関連産業(運炭や化学肥料製造など)が活況を呈していたが、採掘量の減少と海外からの輸入に押されて閉山が相次いだ。
石炭産業最盛期の1920〜50年代には道内の支庁で最も人口が多く、札幌を擁する石狩支庁や函館を擁する渡島支庁の人口を上回っていた。最盛期の昭和30年代には90万人近い人口を擁していたが、現在の人口は27万人ほどしかいない。
現在メインとなっている産業は稲作をはじめとする農業と小規模な工業であり、ほぼ農村地帯と言って差し支えない。
北海道グリーンランド(岩見沢市)、北海道子どもの国(砂川市)、三笠鉄道村(三笠市)、栗の樹ファーム(栗山町)、ひまわりの里(北竜町)など観光スポットやレジャー施設も点在しているのだが、各種観光ガイドブックでは(道内の出版社が発行しているものを除き)空知地方を取り扱っているものが皆無に近いというのが実情である。もしかして「札幌と旭川を行き来するときに通るただの通路」としか見ていないのだろうか。
空知管内の市町村で全国的におそらく最も有名なのが財政破綻した夕張市であるというのは皮肉なものである。
空知管内にある市町村
深川の都市雇用圏にある市町村
滝川の都市雇用圏にある市町村
滝川市 赤平市 歌志内市 砂川市 上砂川町 奈井江町 新十津川町
美唄の都市雇用圏にある市町村
岩見沢の都市雇用圏にある市町村
札幌の都市雇用圏にある市町村
その他の市町村
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