日本の豪雪地帯
日本においては豪雪地帯対策特別措置法に基づいて指定された地域を指す。
北海道、東北地方の青森県・秋田県・山形県・福島県の会津地方、北陸地方の新潟県・富山県・石川県・福井県、そして鳥取県は全域が豪雪地帯に指定されている。一般的には「雪国」と呼ばれる。
雪雲が奥羽山脈や越後山脈などの山脈でせき止められることから、日本海側の山間部の積雪が多くなる傾向がある。豪雪地帯に指定されている自治体であっても、高い山から遠い新潟市などは雪がそれほど降らない。
当然ながら寒冷地がほとんどなのだが、吹雪にさえならなければ、むしろ雪が降ったほうが温かいと思えるときがあったりする(温度が同じなら湿度が高い方が体感温度は高く感じられるため)。
雪解け水の影響で水資源が豊富である。豪雪地帯の多くが稲作が盛んな米どころとして知られているのは偶然ではない。
世界の豪雪地帯
日本の特別豪雪地帯並みに雪が降る地域としては、北米の五大湖地方や西海岸の一部が知られている。
特にアメリカ合衆国ワシントン州のカスケード山脈は世界屈指の豪雪地帯として知られ、ベーカー山では毎年15mもの雪が降り、1998~1999年に年間降雪量2895.6cmを観測したことがある。もっとも当地は人口希薄な山奥であり、日本では人口20万人以上で、特別豪雪地帯となっている都市もあったりする(青森市《全域》と新潟県長岡市《旧長岡市含む内陸側》)。
札幌市は積雪量5m以上と世界2位豪雪都市と見なされているが、特別豪雪地帯になっていない。
関連タグ
タイヤチェーンを取り付けていない車両通行止め(豪雪地帯のみに設置される道路標識)