曖昧さ回避
- 日本人の姓の一つ。
- 北海道の上川総合振興局(旧上川支庁)。本記事ではこれをメインに説明する。
- 北海道の郡。道内に同名の郡が3つあるが、そのうち2つは同じ上川総合振興局内にあり、非常に紛らわしいので本記事の「3つの上川郡」の項目で説明する。
- 北海道の町。上川総合振興局管内の石狩国上川郡に位置する。
上川総合振興局
北海道の総合振興局の1つ。振興局所在地は旭川市で、管内人口475,287人(2022年)のうち半分以上の約33.5万人が旭川市に居住する。面積は10619平方kmで岐阜県(10621平方km)とほぼ同じ。
地理的には北海道のほぼ中央に位置するが、東西の山地に囲まれ、南北に非常に長細い。内陸部の盆地である故、冬はものすごく寒い(特に北部)。それでいて夏は比較的高温になるため、道内有数の米どころになっている。
地域区分
北海道の行政上の区分では、全域を道北にするのがデフォルト。NHKでも同様の区分を採る。しかしながら、地理的には北海道の中央であり、南端の占冠村に至っては札幌よりも南に位置するため、地理的な区分としてはかなり違和感がある。
また、塩狩峠以北(旧天塩国エリアと幌加内町)のみを道北とし、旭川市・比布町・鷹栖町以南(幌加内町を除く旧石狩・胆振国エリア)を道央に含めることもある。それぞれをおおむね天塩川流域と石狩川流域と捉えればよい(ただし幌加内町は石狩川流域に入る)。
旭川市周辺は旭川都市圏を構成しており、都市圏では札幌市を有する札幌都市圏についで道内では2番目に多いエリアとなっている。
産業
上川盆地や名寄盆地は米の生産地として名高い。
美瑛町の丘陵、富良野地区のラベンダー畑、大雪山、層雲峡温泉、旭山動物園などが観光地として有名。
旭川市は日本五大家具生産地の一つとして知られる。
自治体
自治体数は全部で23ある(4市17町2村)。
上川管内北部
上川管内中部
上川管内南部
3つの上川郡
北海道の郡。道内に同名の郡が3つあり、天塩国上川郡(和寒町・剣淵町・下川町)、石狩国上川郡(鷹栖町・東神楽町・美瑛町など)が上川総合振興局に、十勝国上川郡(新得町・清水町)が十勝総合振興局にある。
3つの上川郡は互いに隣接している上、天塩と石狩の上川郡は同じ上川総合振興局内にあるという非常にややこしいことになっており、令制国名を付けて区別される。類似の例として、上川と十勝に同名の郡が存在する中川郡がある(こちらは互いに離れて位置しているため混同することは少ないであろう)。
どうしてこうなったのか
3つの上川郡は最初は1つの郡だった...というわけではなく、北海道に11国86郡が設置された最初から別の郡である。3つの上川郡はいずれも「川の上流」を意識して命名されたもので、手塩国上川郡は天塩川、石狩国上川郡は石狩川、十勝国上川郡は十勝川の上流を意味する。