焼かれし身は煤のごとく
なれど心は氷炎を纏い
その力は残火のごとく
されど想いを剣に宿す
――ストラクチャーデッキALBA STRIKEより
概要
SD43(ストラクチャーデッキ-ALBA STRIKE-)で登場した融合モンスターにして、同デッキでパッケージを飾った2大看板モンスターの1体である(もう1体はこちら
テキスト
融合・効果モンスター
星8/闇属性/幻竜族/攻3000/守2500
「アルバスの落胤」+融合・S・X・リンクモンスター
(1):「氷剣竜ミラジェイド」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
(2):自分・相手ターンに1度、「アルバスの落胤」を融合素材とする融合モンスター1体をEXデッキから墓地へ送って発動できる。
フィールドのモンスター1体を選んで除外する。
次のターン、このカードはこの効果を使用できない。
(3):融合召喚したこのカードが相手によってフィールドから離れた場合に発動できる。
このターンのエンドフェイズに相手フィールドのモンスターを全て破壊する。
解説
融合素材としてエクストラデッキから召喚されるモンスターが必須と少し重いが、モンスターのレベルやステータスなどの指定は一切ないのでアルバスの落胤の効果を考慮すると、実は非常に素材に出来る範囲が広い。
特にエクストラデッキを使用するデッキはアルバスの落胤に主力や切り札を融合素材にされかねないプレッシャーが常に付き纏うことになりかねない・
(1)の制約によって自分の場に2体3体と並べることはできないが、アルバスの落胤をキーカードとして使用するデッキではエースモンスターとして獅子奮迅の活躍が期待できるほどの性能を持つ。
(2)の除外効果は対象に取らない上にフリーチェーンで使用できるという高性能な妨害&制圧&突破手段であるだけでなく、コストにした融合体の墓地効果(エンドフェイズのサーチや特定モンスターの特殊召喚)で更なるアドバンテージ稼ぎになるという「側から見たら何かがおかしい」としか言いようがない効果である。
当然このとんでも効果がリスクもなしに使用できるわけがなく使用したら次のターンは使用できないので、実際は2ターンに1回使用可能な効果である。・・・・・・・本来ならば
実はこの効果には抜け道があり、その抜け道とは『効果を使用できなくなるのはその時点で自分フィールドに居たミラジェイドだけであり、一度フィールドからどかして再度融合なり蘇生なりしたミラジェイドには制約が一切かからず再び効果が使用可能な状態になっている』というものである。((1)の制約により自分フィールドのミラジェイドを素材にミラジェイドを融合召喚という方法は不可能)
特にこのカードをエースに据えたデッキは、この効果を何度も使ってフィールドを支配しながら融合体の墓地効果でアドバンテージを稼ぐのが勝利への近道なので効果を使える状態を維持していきたい。
(3)の効果は最強のHEROを訪仏とさせる効果だが、効果適用がエンドフェイズと遅いが発動時点で効果を無効にしなければエンドフェイズに破壊効果が適用されるだけでなく、発動タイミングと適用タイミングがズレてることにより『相手が発動した効果を受けない』耐性を持つモンスターは耐性の範囲外なので防げない。(発動した時点で破壊効果が適用される上記のHEROはこの体制を突破できない)
更に、発動条件が戦闘破壊だけでなく効果で破壊される、効果で直接墓地に送られる、効果で除外させる、融合素材にされる、相手にリリースされる、リンク素材にされるといった手段で除去されても発動する。
融合召喚した状態が条件なので基本的には1度きりで蘇生させたりしたらこの効果は使えないが、「フィールドに残したら除外効果orフィールドからどかしたら時間差で全体破壊」と対戦相手からすれば対処が非常に難儀なモンスターである。
以上のように、非常に強力なモンスターだというのが分かる
余談
ザ・ヴァリュアブル・ブックEX2にこのモンスター誕生の経緯が書かれており、その内容はアルベルによって「竜化」の力を奪われてもなお諦めないアルバスの思いに応えた氷水帝コスモクロアと相剣大公―承影が与えた力によって実現した姿。
そのため、ミラジェイドのポーズが承影のポーズと一致している。