概要
アメリカ人のデーン・ボーディグハイマー (Dane Boedigheimer) らがYouTubeにて公開しているコメディ作品。本来のタイトルは『アノーイング・オレンジ』 (Annoying Orange) 。訳しても「うざいオレンジ」である。
とある一般家庭のキッチンに置いてある1個のオレンジがほかの食材(主に果物)を相手にどうでもいいジョークや世間話をふっかけてウザがらせ、最終的に爆発オチのごとく相手が人間に調理されて終了、という身も蓋もない内容で、食材に人間の顔が合成されているキモい絵面も相まって視聴者に強烈なインパクトを残した怪作である。
2012年よりアメリカ合衆国のカートゥーンネットワークでこのコメディ作品を基にしたテレビコメディドラマシリーズ『ANNOYING ORANGE アノーイングオレンジの胸やけ気味な大冒険』 (The High Fructose Adventures of Annoying Orange) が放送されている。
主な登場人物
オレンジ
主人公。とにかくお喋りなウザったい性格。
目の前に現れた相手に一方的に話しかけてはウザらがせる。相手は毎度お約束のごとくナイフとかミキサーで切り刻まれる。(一応一言“knife(ナイフ)”と警告はするが、すぐに切り刻まれる上動けないので意味はない。)
種をたくさん飛ばす、唇を震えさせて物を破壊するなど無駄に戦闘能力が高い。
なお彼自身が調理されることはなく、腐っている様子もない。(本人曰くスキンケアをしっかり行っているかららしい。は?)
エイプリルフール回では切られてようやく退場…かと思いきやちびリンゴが化けていた偽物だった。
とにかくウザいが、マンゴー回で目の前に現れた相手が死んでいく様子を見るたびに感じる悲しみを覆い隠すためこう振る舞っていると一応弁解されている。嘘こけ
洋ナシ
なんかオレンジの隣にいつもいる梨。
濃すぎるキャラが多いレギュラー陣の中では一番の常識人で、よくオレンジのジョークにツッコミを入れている。
初期のころは話のオチ担当であった。
ちびリンゴ
とても小さいリンゴ。
ちびリンゴと呼ばれることを嫌っており、呼ばれるとすぐに、“That's Little Apple!”(翻訳すると小ぶりなリンゴであり、意味はほぼ一緒。)と言い返している。
話によっては魔法などで巨大化することもあるが、効果が切れたり、魔法の使用者が死んだりしてすぐに元に戻っている。
マシュマロ
オレンジの誕生日会で初登場した声が高いマシュマロ。ユニコーンを母としており性別は不明。ひょっとしていわゆる男の娘?
ユニコーンや虹など、メルヘンチックなものが好きな子供っぽい性格で、何事にもポジティブである。
ナイフで切れない、燃やされてもへっちゃら、熱々のココアに入っても平気など、異常なまでの耐久も持っている。
怒らせると家が半壊するほどの大爆発を引き起こすほど恐ろしいパワーを持っており、一度怒らせると誰も手が付けられなくなる。
パッションフルーツ
レギュラー陣の紅一点。
初登場時はオレンジに一目ぼれされているが、本人は「男運がない」などと呆れていた。
双子の妹がおり、洋ナシと付き合っているが、オレンジは双子の妹の存在を知らず、ショックを受けていた。
グレープフルーツ
オレンジより二回り大きい。
筋肉質であることを自慢しているが、周りからはデブだといわれている。足がないくせにスクワットが得意らしい。
初登場時は、ナイフで切られた挙句、自慢の筋肉(というより果肉)を砂糖でまぶされ、スポーンでえぐられて終了されてしまった。
が、のちにハロウィン回でフランケンフルーツ(死んだ野菜や果物を合成した怪物)として復活。オレンジに襲い掛からうとしたが、ハロウィニー(呪いで狼男と化したホットドック)にバラバラにされた。
本体は無事だったようでのちにオレンジたちの家に引っ越してきた形でレギュラーとなった。その後何らかの形で死ぬこともあるが、次のエピソードでは何事もなかったかのように再登場している。
レモンじいちゃん
お年寄りのレモン。よく寝ている。
耳が遠く、記憶力も薄く、初登場時も終始オレンジを困らせて逆に振り回した希少な人物。
痛覚も鈍ってるようで、ナイフ切られた際もほぼ気にすることなく寝ていたほど。
(そしてレモネードになった際にはオレンジを忘れていた。)
のちにフランケンフルーツを合成するパーツの一つとして登場し、以降もレギュラーとして登場している。
TVシリーズではフルーツの歴史の生き証人である「ベンジャミン・フランクレモン」という本名を持っている。
ネヴィル
TVシリーズのみ登場。食料品店を営む若者で、果物たちと話す能力を身に着けており、オレンジたちを親友と思っているが、時としてオレンジの度を越した悪ふざけに対し説教することもある。