概要
氷水に属するモンスターで他の氷水モンスターと比較すると体色が濃く、頭部にはミルククラウンを模した王冠のような装飾があるのが特徴。
公式Twitterにて氷水のエジルと共に設定画が公開されており、それによると氷水の中ではよく笑うとのこと。一方で身体の限界が近づきつつあり、自力で移動することすら難しいようだ。
背景ストーリーでは
アルバスの落胤を中心とした背景ストーリー『烙印世界』で物語中盤に登場。
相剣大公-承影の案内で本拠地である氷水底イニオン・クレイドルを訪れたアルバスとエクレシアは彼女に謁見した。
しかし、その直後に大霊峰の位置を補足したデスピアの軍勢がイニオン・クレイドルを強襲。更に示し合わせたかのように相剣軍師-龍淵が裏切り、彼女の命を狙う。
それに対し彼女は残り少ない力を振り絞って守護獣氷水艇キングフィッシャーを生み出し、駆け付けた相剣大公-承影と共にこれに応戦。戦況は硬直状態にあったが、アルバスから竜化の力を奪ったアルベルが神炎竜ルベリオンに変身。不意打ちで放たれたその業火によって承影共々致命傷を負った。
その後、竜化の力を失いながらも奮戦するアルバスを見て彼に力を託すことを決断、彼女と承影に託された力によって氷水と相剣の力を得たアルバスは氷剣竜ミラジェイドに変身した。
しかし、これによって力を使い果たした彼女は限界を迎えて死亡、エジルの目の前で砕け散ってしまった。
カードテキスト
このカード名の(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできない。
(1):フィールドゾーンに表側表示カードが存在する場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):フィールドに「氷水底イニオン・クレイドル」が存在する限り、
このターンに召喚・反転召喚・特殊召喚されたモンスターを除く、
フィールドのモンスターの効果を相手は発動できない。
(3):自分の「氷水」モンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時のみ、
その相手モンスターの攻撃力は1000ダウンする。
解説
(1)はフィールド魔法が存在する場合、手札から特殊召喚できる効果。
自分・相手の場を問わずフィールド魔法があれば即座に出せるので【氷水】のみならず【列車】でも採用を検討できる。
(2)は氷水底イニオン・クレイドルが存在する限り、相手フィールドのモンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚したターン以外の効果の発動を封じる効果。
これにより自分ターンのモンスター効果による妨害を減らすことが出来、(1)の効果もあって相手の妨害を受けることが少ない。
これに氷水呪縛が合わされば相手のモンスター効果の発動を完全に封じることも可能だが、氷水底イニオン・クレイドルが事前に存在していない場合はその発動自体を妨害されるリスクがあるので注意。
(3)は自分の「氷水」モンスターが戦闘を行うダメージ計算時に相手モンスターの攻撃力を1000ポイントダウンさせる永続効果。
氷水モンスターはステータスが低いものが多く、戦闘補助として優秀で氷水底イニオン・クレイドルの弱体効果と合わせれば合計2500の攻撃力ダウンとなる。これにより相手は最低でも攻撃力5500でなければコスモクロアを戦闘突破できず、戦闘においては非常に高い耐性を持つ。
尚、レベル10・水族というステータスと氷水底イニオン・クレイドルの効果で攻撃力が0になるので神・スライムを特殊召喚することが可能。
総じて制圧から戦闘補助まで幅広く見る事が可能なモンスターであり、【氷水】デッキにおけるエースモンスターの1体と言える。
余談
名前の由来は鉱物の一種である「コスモクロア輝石」と思われる。
その意味は「宇宙の緑」を意味し、この鉱物が隕石の内部から発見されたことに由来する。
この鉱物に含まれるアルミニウムがクロムに置換されることで翡翠輝石となる。