概要
氷水にはこのカードが場に存在することで追加効果が発生するカードがいくつか存在し、特に氷水帝コスモクロアとは非常に相性の良いカードとなっている。
背景ストーリーでは
アルバスの落胤を中心とした背景ストーリー『烙印世界』で物語中盤の舞台として登場。
相剣士たちが守護する大霊峰相剣門の更に奥地に存在し、ここから発生する霧によって大霊峰及びイニオン・クレイドルは外界から隔離されており、長らくその場所が知られることは無かった。
相剣陣営と共存関係にある氷水モンスターたちが暮らしており、相剣士たちが剣に宿している『氷水(ひすい)エネルギー』と呼ばれる力の源でもある。ちなみに、この『氷水エネルギー』が自我を持った存在が氷水モンスターたちであるとのこと。
テキスト
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):このカードの発動時の効果処理として、
自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、
「氷水」モンスター1体を選んで手札に加える事ができる。
(2):1ターンに1度、モンスターが召喚・特殊召喚された場合、
自分フィールドの水属性モンスター1体を対象として発動できる。
対象のモンスター及び相手フィールドの全ての表側表示モンスターの攻撃力はターン終了時まで、
対象のモンスターの元々の攻撃力分ダウンする。
解説
(1)は発動時に墓地・除外状態の氷水モンスターをサルベージする効果。
墓地に氷水帝コスモクロアが存在する場合はそれを回収することであちらの効果で即座に特殊召喚できる。
また、一部氷水モンスターは墓地から自身を除外することでフィールドの氷水を戦闘・効果破壊から守る共通効果をもつため、それらを回収できる点も有用。
(2)は自分フィールドの水属性モンスター1体と相手フィールドの全てのモンスターを弱体化させる効果。
発動のトリガーは自分・相手の召喚・特殊召喚を問わず、水属性モンスターが存在するならほぼ毎ターン発動できる。
こちらの水属性モンスターはほぼ確実に攻撃力が0になるが、氷水艇キングフィッシャーを装備した氷水モンスターであれば守備表示のまま攻撃できるのでデメリットは無いに等しい。
対象を取らない点も優秀で、氷水帝コスモクロアをこの効果で攻撃力を0にすれば神・スライムの特殊召喚に繋げることも可能。
総じて氷水モンスターと相性の良いフィールド魔法であり、特に氷水帝コスモクロアとは抜群の相性を誇る。
余談
カード名は「揺りかご」を意味する「クレイドル(Cradle)」と人体において頭蓋骨の一部を指す「イニオン(Inion)」を合わせたものと思われる。
また、英語版では「Enion」と表記されており、イギリスの詩人ウィリアム・ブレイクの神話作品に同名の単語が登場する。