必殺口上
月は東に日は西に 山のお寺の鐘が鳴る
あの街この街日が暮れて 今来たこの道、夜の底 悪人どもの目が光る
上下左右に前後ろ 次から次と呆れるほどに浮かんで消える毒の花
猿蟹合戦 桃太郎 勧善懲悪 夢物語
諦めるのはおよしなさい
この世に悪がある限り あなたのそばに仕事人
きっと 恨みを晴らして見せます
(語り:徳光和夫)
概要
必殺シリーズとしては約4年ぶりのTVシリーズであり、1991年10月から1992年3月まで放送された。
本作では飾り職人の秀が仕事人メンバーに復帰しているのが特徴である。
また、中村主水役の藤田まことが必殺シリーズで初めて主題歌を担当した。
主な登場人物
仕事人
ご存じ必殺シリーズの顔である主人公で南町同心。
- 夢次(演:中村橋之助)
普段は時計屋を営んでいる色男。
仕置方法は改造した煙草と煙草入れでレーザービームらしきものを発射して悪人の心臓を打ち抜く。
- 山田朝右衛門(演:滝田栄)
普段は打ち首の執行人で、純粋な心を持つ。
仕置方法は大刀。
- 百化けのお歌(演:光本幸子)
普段はお面を売っている女性。
仕置方法は、接着剤を付けたお面を悪人にかぶせて暗殺する。
- 初瀬(演:酒井和歌子)
大奥の中臈にして仕事人の元締め。
本作におけるもう一人の主人公。
親友の死をきっかけに仕事人に復帰する。
中村家
- 中村せん(演:菅井きん)
主水の姑。相変わらず主水をいびる。
- 中村りつ(演:白木万理)
主水の妻。相変わらず主水をいびる。
その他
- 同心 成川(演:目黒祐樹)
主水の同僚で、かなり気が合う。
- さだ(演:麻丘めぐみ)
秀の親友の妻。
幼い娘が一人いたが、中盤で悪人に彼女を殺されてしまう。
演者が歌った挿入歌『やさしくしないで』は、主に依頼人が悲惨な最期を遂げるシーンで使われている。