概要
『名探偵コナン 瞳の中の暗殺者』は2000年4月日に公開された日本のアニメ映画で劇場版名探偵コナンシリーズの第4作目。配給は東宝。カラー、ワイド、ドルビーデジタル。上映時間は100分。
前作のオールスター作品から一転、コナン(新一)と蘭の関係をメインにした王道的作品。
あらすじ
雨の日、横断歩道を急いで渡ろうとした少年探偵団は、警部補の奈良沢治に注意される。だがそのすぐ後、彼が電話ボックスで何者かに拳銃で撃たれた。コナンはすぐさま犯人を追いかけるが、取り逃がしてしまう。奈良沢は自分の左胸をつかみ、何かを伝えようとして事切れてしまった。犯人の手がかりはグレーのコートに黒い傘、凶器が9mm口径の拳銃であること、そして拳銃を左手で撃っていたことから左利きであることだけ。奈良沢が自分の左胸をつかんで死亡したことについては、警察は胸にしまった警察手帳を示したものと解釈した。
その日の夜、今度はマンションの地下駐車場で巡査部長の芝陽一郎が射殺された。ニュースや新聞は、一連の警察官連続射殺事件を大々的に報道する。そんな中、白鳥警部の妹の結婚披露パーティが開催されることになる。会場には小五郎の元上司の小田切敏郎を一とする警察官、敏郎の息子でミュージシャンの小田切敏也、白鳥の主治医の風戸京介らの姿もある。コナンと小五郎は、高木刑事から芝刑事が警察手帳を握って死んでいたことを聞き出すが、白鳥に「Need not to know(知る必要の無いこと)」という警察関係者の隠語を言われ、これ以上の詮索を拒否されてしまった。
大勢の招待客で賑わう中、蘭はトイレで佐藤刑事と鉢合わせする。その直後、トイレを含めたパーティ会場全体が突然停電。佐藤刑事がトイレの外に様子を見に行こうとしたとき、何者かがトイレに入ってきて佐藤刑事に銃口を向ける。佐藤刑事は何発もの銃弾を受けて意識を失い、彼女が撃たれるところを間近で目撃していた蘭はショックで気を失ってしまう。
蘭と佐藤刑事はすぐに病院に搬送され、パーティー会場の全ての出入り口が封鎖された。捜査が進められるが、警察官を含むパーティー会場にいた全員から硝煙反応が出なかった。捜査の後、コナン達は病院に向かい、蘭と佐藤刑事の容態を確認した。佐藤刑事は弾の一つが心臓近くで止まっていて、助かるかは五分五分。一方蘭は外傷はなく、まもなく意識を取り戻す。だが、蘭は事件のショックで記憶を失い、自分の名前さえ思い出せなくなってしまっていた。
後日、コナンは何者かがずっと蘭を見張っているような気配を感じ取る。そして退院後、駅のホームで蘭が何者かに線路へ突き落とされてしまう。コナンは、蘭は佐藤刑事が撃たれたときに犯人の顔を見ており、犯人が蘭の命を狙っているのでは?と疑念を募らせる。その後も次々と蘭に犯人の魔の手が襲い掛かる。果たしてコナンは、蘭の瞳の中に隠された犯人の正体を暴き、蘭を守り通すことができるのか!?