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中継局の編集履歴

2023-04-20 00:01:24 バージョン

中継局

ちゅうけいきょく

総務省告示基幹放送用周波数使用計画で定義される送信所

対に位置するのは親局。山やビルの陰などで親局からの電波を受信できない、あるいは距離が遠すぎて電波が弱くなってしまう地域向けに設けられる補助的な送信所の事。


親局からの中継方法としては

  1. 専用回線を親局と接続して中継する
  2. TTL回線(無線)を親局と接続して中継する
  3. 親局の放送用電波を中継局近辺で受信し、それを変換して中継する

の3種類があり、1.は中波放送短波放送で、2.と3.は主にFMラジオやテレビ放送で使われる。なお経営基盤の形成が完了していない後発局や不況の最中に開局した平成新局は一部の中継局が置かれないことがある。

周波数

基本的に親局や他の中継局とは別の周波数を使う。これは混信対策でもある。

同一の周波数やチャンネルでの中継はAMラジオ放送では振幅変調の特性から同一周波数中継がやりやすく、宮崎放送熊本放送南海放送などで実施している。

地上デジタルテレビ放送でも同一チャンネル中継を行っている場所もあるが、混信を起こしてしまうこともあった。(摩耶山サンテレビ、NHK神戸局親局と奈良県栃原中継局のNHK奈良局、奈良テレビ、生駒山局の広域民放と栃原局の広域民放の混信などが有名)

アナログ放送の頃は中継局のチャンネルを中継局や親局同士で被らないように(なおかつ隣り合わないように)するために1chから62ch(地域によっては63chから更に上)を使用していたが、デジタル放送ではOFDM変調を利用したことで、隣り合うチャンネル同士を利用しても隣接妨害は起きないのと、同一周波数中継により現在は13chから52chまでを使用するだけに留まっている。コミュニティ局は同一周波数での中継にあまり向かないFM局ばかりだが、1事業者に周波数が1つしか割り当てられない。中継局を作る場合はGPS等を利用して相互のアンテナの位置を反映した送信電波の位相のずれを作り、極力音を歪ませない工夫をしている。

規模による名称の違い

大規模中継局

親局程ではないが出力が強く広範囲をカバーする中継局。新局開局やデジタル化時には真っ先に整備される。

重要中継局

大規模中継局ほどの出力は持たないが、重要とされる中継局。

小規模中継局

上記2例に該当しないその他の中継局。出力が51mw以上であれば小規模中継局と呼ばれる。ループアンテナが使われるのはこのクラスまで。

ミニサテライト局

小規模中継局の中でもデジタル放送では出力が50mw以下、アナログ放送では出力100mw以下のUHF送信所を表す。パンザマストにリングアンテナという組み合わせが多い。ミニサテ局とも言う。

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