対に位置するのは中継局。もし親局で送信不能になるダメージが起きるとそれは放送事故となるため、予備の送信設備を各局が用意している。例えば在京キー局とNHK東京放送センターは親局施設を東京スカイツリーへ移転した後も東京タワーを予備送信所として使用する契約を結んでいる。
親局の送信出力は中継局と比較しても格段に強く、東京スカイツリー親局のMXを除く在京局のデジタル出力は10kwだが、アナログ放送の出力に換算すると映像100kwとなるのだから、実質倍に増力したも同然である。なお送信アンテナにチルト(傾き)を付けることで放送区域外へのおこぼれを減らしている。
その他の地域の親局出力は基本的に県域放送で1kw、広域放送で3kwが多いが、県の面積が広い福島県や宮城県などでは県域放送でも3kwで送信することもある。