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日本では放送法の第2条第16号に「526.5kHzから1606.5kHzまでの周波数を使用して音声その他の音響を送る放送」と規定され、総務省電波法施行規則第2条第1項第24号に「526.5kHzから1606.5kHzまでの周波数の電波を使用して音声その他の音響を送る放送」として定義されている。

主に国内放送で使われるが近距離の国際放送にも使われる。


中波はその特性上広範囲に電波が届くので周波数割当は国際レベルで管理されており、割当周波数の間隔も日本では9KHz単位になっている(ユーラシア・アフリカ全域と同じ)。そのため各放送局の周波数は全て9で割り切れる数字である。


振幅変調方式を基本的に採用しているため、一般的にはAMラジオと呼ばれることが殆どである。


本邦での中波放送の歴史

こちら、NHK放送文化研究所のサイト曰く、現在でいうNHKラジオ第1放送の開始は1925年NHKラジオ第2放送の開始は1931年の模様。その後、1951年(昭和26年)9月、中部日本放送(現・CBCラジオ)と新日本放送(現・毎日放送)の民放2局が開局した(参考サイト)。

メイン画像の気象通報は、NHKラジオ第2で一日の放送回数を減らしつつも、現在も放送中。


※NHKラジオの放送波削減により第2放送は2026年度に完全閉局(日本全域停波)予定とされている(詳細1 詳細2)。


深夜放送での遠距離リスナー

昼間は隣県程度までの放送しか受信できないが、夜になると(鉄筋コンクリートの屋内など電波を遮られる状況であったり、目当ての周波数近くで強い出力の放送がなされたりしていない限り)、国内の大抵の放送局をノイズ交じりながらも聴くことができる。これはFM局には難しい芸当である。


ゆえに遠方局(主に首都圏の局や在阪局)でしか放送されていない深夜放送でも、地方在住者はノイズと戦いながらではあるが聴取できる。そうして遠方からの電波を受信するためノイズと戦う人々は、誰が呼ぶともなく「遠距離リスナー」と呼ばれるようになっていた。


遠距離リスナーの歴史

古くは1960年代後半、文化放送セイ! ヤング」、TBSラジオパック・イン・ミュージック」などの若者向け番組を地方で聴取していた若い人々に端を発する。中には地方局の番組でも、全国的に聴かれていた番組もある。

交通手段の乏しい当時、全国リスナーの一体感と都会的なコンテンツを味わえる時間帯だった。


その後、文化放送やTBSラジオなどの深夜帯においてアニメゲームの情報を扱う番組が増加し、そのようないわゆるアニラジを聴く人々としての遠距離リスナーもまた地方で生まれていった。


韓国KBSや北朝鮮の電波の問題

主に遠距離リスナーに敵視されるのは、文化放送1134kHzと同周波数でありながら、その5倍もの出力で朝鮮半島から電波を発している、韓国のKBSという局である。そのせいで遠距離リスナーはKBSの電波を回避し、なおかつ文化放送の電波を受信できる向きを探すため、ラジオを回転させて最適の向きを探さなくてはならない。


放送局機器更新の問題

放送用機器は使えば老朽化していくので取替更新が避けられないが、コンパクトなFMラジオ中継設備に対して、中波の設備はアンテナやアース線が大掛かりなため、取り替えていくにも膨大な費用がかかる。あるいは接地抵抗の低い土地として海上の杭の上とか池や大河川の横とかが選ばれてきており、防災上問題があった。


加えて、上述のように外国の桁違いに大出力な放送局の混信に打ち勝つような出力の中波放送局は実際問題作る場所も予算もないし、作ったところで都市部の無数の電力機器(パソコンやエアコン等)の電磁ノイズでクリアな音質は得られない状況にある。


そしてついに2028(令和10)年までに、中波ラジオ局(全て補完局である「ワイドFM」開局済み)の民放47局中44局がFMメインに転換していく、基本的には中波を停波すると発表。ごく一部のAM局は残るが、そちらが補完局と立場が逆転する。金さえ払えば有料のRadikoプレミアムで大抵のキー局聴取はカバーできるが、遠距離リスナーには厳しい状況になる。


民間中波放送局一覧

太字は中波単独局。

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外部リンク

中波放送 - Wikipedia

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