概要
前部にボンネットを備えた、全高の大きなキャビンを持つ軽自動車。軽ハイトワゴンとも。駆動方式は前輪駆動(FF)、またはそれをベースとした4WDである。
軽トールワゴンの中でも、特に背が高くスライドドアをそなえたもの(タントやN-BOXなど)は軽スーパートールワゴンとか軽スーパーハイトワゴンとして区別されることがある。機械式立体駐車場に入庫できる1.55mを超えるものがこれに当たるとされ、1.55mギリギリのものは軽セミトールワゴンと呼ばれることもあったが、特に軽トールワゴンを名乗っていない軽自動車も軒並み背の高くなった近年では、あまり使われない区分である。
歴史
FF+背高キャビンというパッケージングでは1972年に登場したライフステップバンがはしりだが、これは乗用車ではなく商用車であった。
乗用車としての軽トールワゴンというジャンルを定着させたのは1993年の初代ワゴンRである。以来、このジャンルは軽自動車市場の主流となり、2023年現在、日産グループ(日産自動車と三菱自動車)および本田技研工業は現行軽乗用車を全て軽トールワゴンとしている。