概要
多数の若手芸人を輩出した『NHK爆笑オンエアバトル』に第一回から参加し、審査員を務めた立川談志の称賛を受けて審査員特別賞を受賞するなど、番組における代表メンバーとしての頭角を現す。
以後はテレビ、ラジオ番組を中心に活動を展開していたが、小林の希望から徐々に舞台公演に重きを置くようになっていった。
各人物の詳細については当該記事を参照。
構成
落語や漫才などを模索していった末に寸劇に落ち着き、以降は一貫してコントを演じ続けている。
衣装や小道具などの舞台美術をシンプルにまとめ、パントマイムによって様々な役柄を演じ分けるのが特徴だが、近年では大型の舞台装置を用いるコントにも挑戦している。
事実上の活動休止と終止符
2009年に行われた第17回本公演『TOWER』以降10年以上にわたりコンビとしての活動を行っておらず、ラーメンズとしてはおろか小林賢太郎が作・演出する舞台にも片桐仁が出演しない事態が続いていたが、2016年に放送された『小林賢太郎テレビ8 〜Wonderland〜』に片桐仁が出演。ロケ収録された映像コントとはいえ7年ぶりにコンビ揃った姿を見せた。
同年に立ち上げられた小林賢太郎の新たなコント公演「カジャラ」(メンバーを固定せず、5〜6人で行われる舞台公演)の第一回『大人たるもの』にも片桐仁が出演したことで「いよいよラーメンズ再始動するのではないか」とささやかれた。
しかしその後は「小林賢太郎テレビ」にも「カジャラ」にも片桐の出演はなく、翌年2017年に小林が古巣の事務所であったトゥインクル・コーポレーションから暖簾分けの形で個人事務所の「スタジオコンテナ」を設立し、独立。
片桐はトゥインクル・コーポレーションの方に残ったため、トゥインクルの公式サイトのプロフィールからは「ラーメンズ」の名前が削除され片桐のみが記載されるようになったほか、ラーメンズの公式サイト自体が閉鎖され、ラーメンズは「小林賢太郎が立ち上げている舞台プロジェクトのうちのひとつ」という扱いになった。
久々の共演を果たした2016年ごろから片桐仁は俳優として表舞台でブレイクを果たし、ドラマだけでなくバラエティ番組にも出演することが増えたが、その際も「ラーメンズ 片桐仁」という肩書で出演する事はなくなり、あくまで「俳優 片桐仁」として紹介されるようになった。また、番組内で「元々はコントをメインとした芸人である」という事を解説する際に流されるVTRもラーメンズのものではなく、エレキコミックと行っているコントライブ「エレ片」のものが使用される事が多かった。
このようにそれぞれの活動に差異が出てきたことから、お笑いファンや一部の芸人の間では「ラーメンズの復活はあるか」という事が定期的に話題になっていた。
片桐仁も出演した番組でその事について聞かれることも多々あったが、「ラーメンズはあくまで小林賢太郎の持ち物だから」ということで明言を避けていた。
そして2020年、小林賢太郎が脚に持病を抱えている事を公表し、パフォーマー(演者)としては引退する事を発表。
小林の引退に際しトゥインクル・コーポレーションと片桐仁それぞれのメッセージが掲載され、その両方に「ラーメンズの本公演を行えなかった事」を謝罪するメッセージが連ねられていた。
多くのファンから復活を熱望されながらもそれを果たす事なく、ラーメンズとしての24年の歴史に終止符が打たれたのであった。
(ただし、ラーメンズを解散するという旨の正式な発表がなかったため、“事実上”解散という形になっている。)
代表作
コントに登場するキャラクターは総じて強烈な印象を与える者が多く、pixiv内部でも多数取り上げられている。
・日本語学校シリーズ
・バニー部
・怪傑ギリジン
・ホコサキ
・ネイノーさん
・採集
・プーチンとマーチン
等 少数ながらコントの中の「オオグンタマ」等も取り上げられている。
その他
POTSUNENやKKP、鼻兎など、小林賢太郎の単独活動による作品に対してもラーメンズのタグが付与される場合があるが、これは広範的な意味で両者の活動を総括する目的で用いられているためである。