概要
今日、世界中のレース場で走っているサラブレッド競走馬の多くは父系を遡るとある3頭に行き着くとされており、その3頭を「三大始祖」と呼ぶ。
ちなみに勘違いされやすいが、サラブレッドの先祖にこの三頭しか種牡馬がいなかったわけではない。初期のサラブレッドには他にも登録されている種牡馬がいたが、長い歴史の中で徐々に淘汰されてこの三つの父系だけが残ったのである。当然他の種牡馬も母系を経由して影響を残しており、子孫が全くいなくなったということでもない。
分かりやすいところでいうと、サラブレッドに芦毛遺伝子をもたらしたと言われるオルコックアラビアンである。この馬はダーレーアラビアンと大体同世代頃の馬で、三大始祖とは別系統の父系祖先にあたる(父系としては18世紀末に断絶)。例えば現時点で存続している芦毛血統であるゴールドシップからポイントフラッグ、メジロマックイーン・・・と芦毛の先祖をたどっていくとちゃんとオルコックアラビアンに繋がっている。
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