クリプトン社のバーチャルシンガー
クリプトン社のピアプロキャラクターズ(初音ミク、鏡音リン、鏡音レン、巡音ルカ、MEIKO、KAITO)の公式分類名。
初出は2007年に公開された初音ミクの公式サイトと思われる。
また、2015年にピアプロポータルサイトがリニューアルされた際に「バーチャル・シンガーソフトウェア」とも呼称された。
ミクを含むピアプロキャラクターズのIP(知財)権はクリプトン社が保有しているが、VOCALOIDエンジンに関してはヤマハ側のIPであるため、クリプトン公式の分類名であるバーチャルシンガーもしくはピアプロキャラクターズの名で呼ぶのが望ましい。
そもそも、現在のミクはVOCALOIDではないエンジンを搭載した歌唱ソフトウェアも発売されているため、キャラクターIPでもあるミクをVOCALOIDと呼ぶのはやはり適切ではない。
プロジェクトセカイの功績とそれによる軋轢
既にVOCALOID呼びが浸透しきっていた為か、クリプトン公式のメディアミックス企画以外はバーチャルシンガーという分類名をほぼ使用していなかった。
だが、クリプトンも関わる「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク」においてバーチャル・シンガー呼びが採用されたことによって事態が一変。若年層を中心にバーチャル・シンガー呼びが急速に浸透し、「バチャシン」という略称も誕生した。
一方、ボカロ呼びが界隈の通例となっていた為かバーチャルシンガー(バチャシン)と呼ばれる事を快く思わない古参リスナーも散見される。それどころかプロセカ独自の設定と勘違いしている者も少なくない(この記事がまさにそうであった)。
既に述べた通りクリプトン公式の呼び方なので、勘違いしているファンがいたらそっと教えてあげてほしい。
バーチャルYouTuber
オリジナル曲、カバー動画(歌ってみた)、歌枠配信等をメインに活動しているバーチャルYouTuberのこと。
バーチャルYouTuberとは名乗らずバーチャルシンガーを自称している者もいるが、メディア媒体にもよるがバーチャルYouTuberの区分にされることが多い。
VTuberで最初にバーチャルシンガーと名乗った人物は「(自称)世界初のバーチャルシンガー」と唱っていた「YuNi」とされる。
YuNiがデビューした2018年は「道明寺ここあ(初代)」、「AZKi」、「花鋏キョウ」「花譜」、「MaiR(デビュー当時は星乃めあ)」、「ヒメヒナ」、「Marpril」、「KMNZ」ら音楽活動に特化したVTuberが次々とデビューした年でもあった。
ちなみに「星街すいせい」もこの年にデビューしたが、デビュー当時は無名だったが翌2019年にイノナカミュージックを経てホロライブ(共にカバーが運営)に移籍するとホロライブの急成長の波に乗り一気にスターダムへと押し上がっていった。
VSingerに特化した事務所としては「神椿スタジオ」「SINSEKAI STUDIO」(共にTHINKRが運営)、「RIOT MUSIC」、「ライブユニオン」等がある。
ちなみにVTuber界で「歌ってみた」を一番初めに投稿したのは、親分こと「キズナアイ」氏。
その次に投稿したのは、高い歌唱力を持った「富士葵」、そして「ときのそら」。
富士葵は、歌ってみたをメインにVTuber活動を行った初のバーチャルYouTuberといえる。