概要
2019年10月18日に設立されたクリエイティブレーベルで、THINKRが運営している。別称「KAMITSUBAKI STUDIO」。略称「神椿」。
当記事では「KAMITSUBAKI RECORD」(神椿レコード)と、レーベル名の「KAMITSUBAKI STUDIO」(神椿スタジオ)の違いを含めて記載しています。また、神椿スタジオガイドラインに則って、予告なく削除、内容の大幅改訂が行われる場合があります。ご理解をよろしくお願いいたします。
活動について
運営方針は、『A(answer)ではなくQ(question)を作る。』
活動の傾向として、所属の枠に囚われない創作を行うことが多い。
ライブイベントやオリジナル楽曲の製作に代表されるように、外部のアーティストとの繋がりにも重きを置いている。
『ゆくゆくは会社をも越えて、表現の在り方を変えて、形骸化したものを壊していく』
『複数のグループが連動してものを作り、それを届ける新たな形を提供する』とプロデューサーが宣言、実行している。(要約)
また、現在彼らの主な音楽活動はYouTubeをホームグラウンドとしているが、アート作品やその他表現活動に関してはその限りではない。Twitter、インスタグラム、bilibiliそして2020年7月に始まったTikTok上での作品投稿。
更には「未確認少女観測部」といった花譜ファンクラブも既に活動開始しており、幅広いSNSに挑戦して活動を行っているのが確認できる。
所属メンバー
アーティスト等は、レーベル事業のKAMITSUBAKI LABELに所属し、以下のように分かれている。
なお、2023年、神椿スタジオと深脊界スタジオが統合され、以前からの神椿所属アーティスト等は、PHENOMENON RECORD(バーチャルアーティスト)とANARCHIC RECORD(アーティスト&作曲家)に再編された。
深脊界アーティストはSINSEKAI RECORDとなり、新たに「少女革命計画」(2024年8月8日 / KAMITSUBAKI FES ‘24〜)のGIRLS REV PROJECTがレーベルとして新設された。
PHENOMENON RECORD | V.W.P (花譜 理芽 春猿火 ヰ世界情緒 幸祜) CIEL te'resaAI 音楽的同位体 廻花 |
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ANARCHIC RECORD | 香椎モイミ 廉 平田義久 Empty old City 獅子志司 ANMC / CREATOR FARM: ど〜ぱみん |
SINSEKAI RECORD | VALIS Albemuth(解散) 存流(活動終了) 明透 雨宿り 跳亜 梓川 詩道 Awairo 水野あつ 雄之助 MIMI とあ Sooda / CREATOR FARM: HiFi-P higma tokiwa 他人事 |
GIRLS REV PROJECT | 少女革命計画 心世紀(御莉姫 佳鏡院 硝子宮) / 罪十罰 (氷夏至 美古途 夕凪機※ |
KAMITSUBAKI CREATION | PALOW.(業務提携) 川サキ(業務提携) 月島総記(業務提携) Kazuhide Oka(業務提携) shirone 中絲悠 PIEDPIPER |
※厳密に言うと少女革命計画はKAMITSUBAKI LABELに所属しながらもGIRLS REV PROJECTと言うレーベル主体であり、KAMITSUBAKI STUDIO初の2つのレーベルに所属するグループとなるが、扱いとしては今までのアーティストのレーベル + レコード (○○ RECORD)と同じであると思われる。
また、表記される際は『心世紀 from 少女革命計画』または『罪十罰 from 少女革命計画』である。
主な再編前のメンバー
- samayuzame: スタジオに所属していたが、既にマネージメント契約を終了している。引き続きヰ世界情緒への楽曲提供が行われる模様。
- orie: 2020年9月30日をもってエージェント契約を解除した
- カンザキイオリ: 2023年3月、花譜3rdワンマンライブ『不可解参(想)』にて神椿卒業を発表。2023年5月1日のカンザキイオリ2ndワンマンライブ『別れなど、少年少女に恐れなし』を以て神椿スタジオを卒業、並びに カンザキイオリ個人レーベル『IKIRU SHELF』設立(現在は卒業済のため神椿未所属)。
元ANARCHIC RECORDのGuianoや大沼パセリ、EMA , Misumiらアーティスト陣や元KAMITSUBAKI CREATIONのPALOW.やりたお、すとろぼ らクリエイター陣の複数人がPIEDPIPERの下を離れ、THINKR運営による新たなスタジオのALLT STUDIO / PHASE STUDIOへ2024年5月8日を以って移籍となった。
PALOW.は現在もKAMITSUBAKI CREATION所属のままであるが、PHASE STUDIOクリエイティブディレクターとの兼任となる。
なおPIEDPIPERはPALOW.と手を組みPHASE STUDIOを設立しているため、PHASE STUDIOでも活動を行う。
個々での活動にも高い人気があるEMAとMisumiは、DUSTCELLというユニットを組んでいるので、普段はそちらの呼称で呼ばれる。
備考として、表立った名前は出てこないものの彼らのサポートをする役割のスタッフが在籍している。
現在判明している中では、「花譜バンド」がこれに該当する。
プロジェクト
神椿スタジオは所属シンガーの音楽活動だけでなく様々なプロジェクトを行っており、幅広い分野での活動を行っている。
音楽的同位体
スタジオ所属のバーチャルシンガー達の音声を使用した人工歌唱ソフトウェアの開発プロジェクト。
2019年にスタジオ内で企画が立ち上がり、2021年7月に第1弾がリリースされた。
AI技術を使用した音声合成ソフト「CeVIO AI」で発売されている。
またこのプロジェクトのキャラクター達は音楽的同位体と呼ばれ、モデルとなったシンガー達と
よく似ているがまったく別の存在という扱いになっている。
神椿市建設中。
2019年から制作中のオリジナルIPプロジェクト。
仮想都市「神椿市」を舞台に様々なメディアで展開される新しい“遊び“を産み出すプロジェクト。
1ヶ月限定で行われた共創型コミュニティアドベンチャー「神椿市建設中。EMERGENCE」が
2021年10月31日をもって終了。
プロジェクトは一区切りとなったが、今後は小説、TRPG、ノベルゲームなどを展開予定。
深脊界
「SINSEKAI CITY PROJECT」としてスタート。
現在はレーベルとしては、KAMITSUBAKI LABEL内のSHINSEKAI RECORDとなっている。
「THINKR」「バンダイナムコアーツ」「pulse」の三社協業で取り組むクリエイティブレーベルで、2021年6月に発表され11月に正式にスタートした。
特に「未完成な才能」に着目しており、新たなシンガー&クリエイターの一般募集を行い、様々なアーティスト達がデビューしている。
また上記の「神椿市」と設定がリンクしており、神椿市付近の異なる座標にある「深脊界市」が舞台となっている。
NBM
神椿スタジオによるオリジナルストーリー創造プロジェクト。
音楽から派生させた「物語」たちを生み出していくことが主題目。
現在、概要のみで詳しい内容は不明。
神椿スタジオと神椿レコードの違い
簡潔にいえばスタジオの方が規模が大きい。
レコードは初期の状態。
今はどちらも変わらない物と見て差し支えない。
だが、レコードが明確に事務所の形を取っているのに対して、スタジオはグループとしての印象が強い。
レコードを内包して、という表記から花譜やカンザキイオリ、PALOW等はスタジオの中のレコード所属ということになるのだが、そこで待遇が変わっているのか、契約の詳細が判明していないため表向きの活動としての差はないものと捉える。
その他
バーチャルアーティストに限った話ではないが、基本的にアーティストの事務所や所属するレーベルは、アーティストのファンからは好かれることが少ない。
なぜならこれらの干渉により本人が持っている非日常感やアーティスト性が損なわれる事があるからである。そういった面で見れば、このスタジオは珍しい例といえる。むしろファンからは歓迎され、ここなら任せられると信頼されているほどだ。
理由はいくつかある。
その中でも大きいのは、やはりプロデューサーの存在。『PIED PIPER』という名前で、総合プロデューサーと全アーティストの監修の役割を担っている。
神椿作品全体に共通する挑戦的な雰囲気は彼の作品への熱量による所が大きい。そもそも総合プロデューサーの役割にいながら作品一つ一つに大きく関わることは稀な例だが、それが彼らを特異な集団として位置付けている理由ともなっている。
前項でも少し触れているが、彼が時折語る神椿の構想は人を惹き付ける力に長けており、所属アーティストから大きな信頼を受けている。このプロジェクトは比較的始まって日が浅いが、既に多くの企業と提携が始まっている。
因みにPIED PIPERの意味は『人を巧みに操る人』や『ハーメルンの笛吹き男』というものである。
関連性のある語句
※神椿スタジオの作品、発表に度々登場するいくつかの特徴的な呼び名をまとめる。
こちらの公式サイトと併せてご覧頂くと、より世界観に没入出来る。
バーチャルYouTuberとくくられる。公式のイベントでも混在しているので、一様に定義するのは難しい。将来的にYouTube以外をホームグラウンドとする可能性がある以上、シンガー表記の方が誤った表記になる事が少ないと思われる。主観が入るため、使用の判断はご自身で行って頂きたい。
- 観測者
花譜のファンを指す。または、神椿全体のファンもこの名義が使用される事がある。
現在は所属シンガーそれぞれにファンがいるため、それぞれのファンを下記のように表すようになった。
・花譜:観測者花組(はなぐみ)
・理芽:観測者芽組(めぐみ)
・春猿火:観測者春組(はるぐみ)
・ヰ世界情緒:観測者ヰ組(いぐみ)
・幸祜:観測者幸組(さちぐみ)
- 美術部
突然だが、神椿には「部活動」がある。
バーチャルシンガー達のファンアートを投稿する際のハッシュタグで「#○○美術部」とシンガーの名前の後ろに美術部と付けることが通例となっている。
- 共犯者
こちらは不可解というライブ企画を『出来事、事件』とした上で、ライブを閲覧、参加した観測者たちを一緒に『出来事』を作った、事件を起こした人と表す時に使われる。物騒な方ではない。
- 才能(異能)
一般的に使われる才能とは少し意味が変わり、人そのものを指す。この名称を使うのはプロデューサーのみで、神椿スタジオに所属するアーティストを才能、所属していない一般人の中に存在する可能性を未知の才能と呼ぶ。
- らぷらすとはすたーとアネモス
らぷらすは花譜のフードに、はすたーは理芽のフードに、アネモスはヰ世界情緒の髪飾りにそれぞれ住み着いている不思議な化け物。
なぜ住み着いているのか、そもそも生きているのかも分からない。
あなたらぷらすっていうのね。
- てぇてぇ
本記事とは関係性は薄いものの、説明の必要な頻度でコメント欄に出没するため記述しておく。『尊い』の俗語、又は類義語に当たり、意味は同じ。但しこちらの表記の方が、気持ちが高ぶるあまり限界を迎えている印象を受ける。