概要
音楽的同位体とはKAMITSUBAKI STUDIOが企画している音声合成ソフトシリーズで、CeVIOプロジェクトが手掛ける音声創作ソフトウェア「CeVIO AI」で発売されている。
コンセプトは「聴く」から「創る」へ。
KAMITSUBAKI STUDIOに所属しているバーチャルシンガー達の音声を使用した歌声合成ソフトであり、2019年にスタジオ内で企画が立ち上がり、2021年7月に第1弾がリリースされた。
また今後V.W.Pの5人(花譜、理芽、ヰ世界情緒、春猿火、幸祜)全員のデビューが予定されていることが発表されている。
公式によれば音楽的同位体は人々の創作の「可能性の拡張」を手助けさせて頂くクリエイティブパートナーであり、クリエイターの方々が産み出す創作のきっかけとなる存在とのこと。
今後はソフト以外のコンテンツも制作していく予定らしくグッズなども販売される。
また可不の発売1周年に当たる2022年7月7日には公式HPでPixivユーザーの中森煙氏が描く四コマ漫画「同位体観察日記」の連載がスタートした。
”同位体”とは化学用語で質量数の違う元素を指す言葉で、簡単に言えば同じ元素なのにちょっとだけ違うものを指す言葉である。
それと同じように音楽的同位体も、同じ音声を持つが声の元となった人物とは違う存在であることを意味している。
また音楽的同位体は、制作される過程で幾つかのルールが定められており、それに沿ってデザインやネーミングが行われている。
- バーチャルシンガーである本人達と外見を共有化する事。
- 名前を「漢字二文字」にする事。
- 基本的に白のカラーリングで本人達の「元の衣装のリデザイン」を行う事。
以上のことが全てのキャラで適用されている。
外見の共有化については「本人であって本人ではないのが強く重視している」と語っており、
「よく似ているけどやっぱり違う」というデザインに仕上がっている。
またメインカラーを白に統一した理由は「ユーザーの皆様に色々な色に染めて頂きたいという想いから」とのこと。
また、本人たちの声(意見)もある程度取り入れており、例を挙げると可不制作に際して花譜に話を聞いた時「わたしだけどわたしじゃない存在にして欲しい」「声はまた少し変えて欲しい」と言った声が上がり、いくつかの音声パターンを用意して最後は観測者に決めてもらうと言う、まさに「聴く」から「創る」へであった。
ソフト一覧
可不(KAFU)
音楽的同位体シリーズ第1弾。花譜の音声を使用したソフト。2021年7月7日発売。
星界(SEKAI)
音楽的同位体シリーズ第2弾。ヰ世界情緒の音声を使用したソフト。2022年4月29日ニコニコ超会議にて先行販売され、同日にDL版が発売開始。通常販売は2022年5月14日発売。
裏命(RIME)
音楽的同位体シリーズ第3弾。理芽の音声を使用したソフト。2022年10月25日発売。
狐子(COKO)
音楽的同位体シリーズ第4弾。幸祜の音声を使用したソフト。2023年1月25日発売。
羽累(HARU)
音楽的同位体シリーズ第5弾。春猿火の音声を使用したソフト。2023年4月29日発売予定であったが、8月12日に延期(告知ツイート)。