概要
CeVIO(Creative Studio)(以下CCS)の特徴を引き継ぎ、ソングとトークの両方のシステムを両立できる長所は継続。そのうえで名前の通りAI技術を用いたディープラーニングによって、人間の歌声や話調をよりリアルに近づけたもの。
エディターを基本とするシステムも継続で、CCSと同じくスターターパックも存在する。
UIもCCSのものとほぼ同様だが、これらのエディターに関しては外観こそ変化は少ないがAI用に内部コードが大きく変化していることから、CCSのトーク・ソングエディター所持者も改めてAI用のエディターが新しく必要となる。
ただしCCSとは別ソフトとなるため、CCSとの同時起動は可能である。
エディターを別個に販売していることもあり、VOICEROIDなどのAITalk系製品と比較してエディターのアップデート頻度が比較的高い。
トークボイスだけで見ると5人しかいなかったCCSと比べ、サードパーティのラインナップ参入が非常に豊かになっている。
一方、ソフトウェア開発元のCeVIOプロジェクトが手掛ける自社キャラクターは当初さとうささら1人しか参入せず、すずきつづみ・タカハシを含めて3人揃っていたCCSと比べると控えめになっていた。(当のささらでさえ、CeVIO AIのローンチタイトルとして据えられていない)
この理由としては、音声合成エンジン担当のテクノスピーチ社が、多数のサードパーティの案件を同時に複数抱えていることや、姉妹ソフトウェアであるVoiSona(旧称: CeVIO Pro)も並行して開発しているが故の業務的な負担が大きいからとされている。
後に2022年2月につづみ、2022年9月にタカハシのCeVIO AI参入が決定。後発とはなったが自社キャラ三人組が無事AIでも勢揃いすることとなった。
発売済みライブラリ
結月ゆかり 麗
結月ゆかり初にして唯一のCeVIOソフト。CeVIO AIでは最初のソングボイス。
CeVIO AI上での対応はソングのみで、トークは既存のVOICEROID版か、後に発売されたA.I.VOICE版を使うことになる。
従来のVOCALOID版と比べて機能が拡充されており、より精度の高い歌声を作ることができる。
東北きりたん
CV | 茜屋日海夏 |
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トーク | △(VOICEROID+EX) |
ソング | ○ |
発売日 | 2021年2月12日 |
販売元 | AHS |
こちらも初のCeVIO参戦だが、収録音源はNEUTRINOのAIきりたんと共通。
コストを考えた場合、NEUTRINO版に満足していれば、ある程度の差異はあるとはいえ購入する必要性は少ない。しかし、NEUTRINOでは実装されていないUIで操作できるというメリットが存在し、開発意図としてもUI的なものがあったという。
CeVIO AI上での対応はソングのみ。トークにあたるソフトは、2023年2月現在VOICEROID+EX版のみだが、新たにVOICEPEAK版の開発が決定した。
IA_-ARIA_ON_THE_PLANETES-・ONE_-ARIA_ON_THE_PLANETES-
CV | IA:Lia、ONE:非公開 |
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トーク | ○ |
ソング | ○(IAのみ英語版も存在) |
発売日 | トーク:2021年3月12日、ソング:2021年10月27日 |
販売元 | 1st PLACE(ONEトークのみ:テクノスピーチ) |
CeVIO AIでは最初のトークボイス。CCSに比べてよりリアルな話し方を実現し、抑揚がよりわかりやすくなっている。
ただし、収録音声データ自体はCCS版のものを流用していることに加えて、後発のさとうささらと比べると期間が空かなかったこともあり、変化は微細なものとなっている。
好みが分かれる部分もあるがCCS版の声質に近づけることも不可能ではない。
どちらかと言えば、大幅な延期(当初2021年5月上旬発売予定だった)を踏まえたソングボイスの方に力を入れており、特にIAの元となったLiaの歌声をほぼ人間と同じレベルまで近づけられたことが話題になった。
Liaの再現楽曲については本人と見誤る人が出てもおかしくない程の凄まじいクオリティの高さを発揮。機能の進化は延期を重ねた分、大衆の度肝を抜いた。
また、CCS版IAのソングボイスは英語版しかなく、日本語歌唱をしたい場合はVOCALOID版で代用する必要があったが、CeVIO AIでついに日英両方揃うこととなった。
商品としては日本語版・英語版で別々に売られているが、日本語ソング+英語ソング+ソングエディタの3種入りセットも用意されている。
一方ONEは、CCS版ではトーク・ソング両方入りセットが販売されていたが、残念ながらAI版では同様のセットは用意されていない。
小春六花
CV | 青山吉能 |
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トーク | ○ |
ソング | △(Synthesizer V) |
発売日 | 2021年3月18日 |
販売元 | AHS |
版権元の『TOKYO6 ENTERTAINMENT』が提供する初のキャラクターであり、クラウドファンディングにより誕生した。
CeVIO AI上での対応はトークのみで、ソングは同時発売のSynthesizer V版を使うことになる。
5個の感情パラメータ(嬉しい/普通/怒り/哀しみ/落ち着き)を備えている。
トーク製品としてはIAやONEよりもやや後ではあるが、全体としてみると初期の製品であることから、他のライブラリと比べて調声難易度が高く、人気に反してかなり難しいと言われていた。
しかしTOKYO6社長のアカサコフ(赤迫竜一)がこれに対応するという旨の発言を行っており、結果2021年末のアップデートにより大幅改善をみた(なおSynthesizer Vのライブラリも同時に改良を施行している)。
アプデ後含めてCeVIO AI全体で見ると難しいと評価される部類のライブラリとなっているが、かえってあまりベース設定をいじらないようにすることで落ち着くという評価が一般的。
クラウドファンディング時、開始から15分という爆速で目標の700万円を達成し、紆余曲折あって最終的に3200万円を集める。
元々トーク部分はVOICEROIDとして企画されていたが、Synthesizer VのAI版を利用するにあたり、トークライブラリにもAI技術を用いた方が良いという判断から、CeVIO AIへ変更になった。ただしAHSの協力関係会社の間で何かしらの問題が起きた末のやむを得ない変更という見方もあり、ゴール達成後に支援者の間で物議を醸したものの、不満を持つ支援者には返金に応じる対応を取ることとなった。販売以降は騒動も沈静化し、順調に普及が進んでいる。
なおソング側のSynthesizer Vは予定通りの発売となっている。
弦巻マキ
CV | 田中真奈美 |
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トーク | ○(日・英) |
ソング | △(Synthesizer V) |
発売日 | 2021年6月18日 |
販売元 | AHS |
こちらもトークとソングのソフトウェア構成が六花と同じになっており、本来は別ソフトでの展開(恐らくVOICEROID)であった可能性がある。
日英トークの両方が展開された初のソフトであり、双方別個のボイスデータとして販売される。特に英語トークは、CCS時代を含めてもCeVIO史上初となる。
初めて純粋に「弦巻マキ」として発売されたソフトであるが、声優は民安ともえから田中真奈美に変更となった。
トーンの違いが明白なため変化に戸惑う声も大きいが、プログラミングした結果何故かキャラ声から離れたVOICEROID版と比べ、本来想定されていたマキの声(キャラ声)に近いものとなっている(民安演じるマキの本来のキャラ声であるサンプルボイスを聞くと、そちらに近いことがよくわかる)。
可不
CV | 花譜 |
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トーク | × |
ソング | ○ |
発売日 | 2021年7月7日(2021年5月31日から延期) |
販売元 | KAMITSUBAKI STUDIO |
バーチャルYouTuberの花譜の声を元にしたソングライブラリ。ただし、その声は花譜本人のものとはやや異なる。
容姿も花譜と似ているが、設定的にはあくまで別個のものとされており、「音楽的同位体」という位置づけ。
もともと、発売前の2020年10月に、「どのような歌声で製品化するのが良いか」というアンケートが行われ、
- A: 花譜本人を忠実に再現したもの
- B: 花譜の声にエフェクトをかけて機械的にしたもの
- C: Bよりもさらに強くエフェクトを強くかけてケロケロボイスしたもの
という3択に対し合計5500もの票が集まった。
結果はAの圧勝だったが、その後「自分と可不はそれぞれ違う存在で居たい」という花譜本人の意向により、AではなくBの声で製品化されることになったという経緯がある。
そのせいなのか、声質パラメータを変化させてもまったく出力が変化しないように制限がかけられており、花譜本人の声に近づけることが非常に困難となっている。
さとうささら
CV | 水瀬いのり |
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トーク | ○ |
ソング | ○ |
発売日 | 2021年8月5日(2021年春頃→2021年7月15日から延期) |
販売元 | CeVIOプロジェクト |
ソフトウェア開発元であるCeVIOプロジェクトが製作した、言わずと知れたCeVIOの看板キャラクター。
何気にCeVIO AIでトーク・ソングライブラリが一つのキャラで双方揃うのはささらが初。(上記IA・ONEもトーク・ソング両方揃っているが、そちらはソングライブラリの発売がささらより後である)
ただしパッケージ版の発売はなく、ダウンロード販売のみとなっている。
トークではIA・ONEと同じくCCS時代の収録データを流用しているため、感情パラメータの数も4個(元気/普通/怒り/哀しみ)のままで、六花やマキと比べると1つ少ない。
だが、CCS版が2013年発売だったささらは期間が空いたこともあって別物のように声質が変化。かなりリアルかつ自然な発声が可能となり、水瀬いのりの声を元にしていることがよりわかりやすくなった。
一方でCCS版と違い、すずきつづみとタカハシを含めたセットになった商品展開はない。
開発陣からは「ささらの反響(≒売上)次第で、残る2人のAI化を検討する」という旨の発言があったが、現状売り上げは絶好調で、DLsiteにおける2021年総合ランキングではトップセールスを叩き出している。
そのおかげもあり、つづみは半年後にCeVIO AI化が発表され、タカハシも2022年9月にAI化が決定した。
フィーちゃん
CV | 今井麻夏 |
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トーク | ○ |
ソング | × |
発売日 | DL版:2021年11月26日 パッケージ版:2022年12月23日 |
販売元 | U-Stella、テクノスピーチ |
当初はダウンロード販売のみだったが、後にパッケージ版が発売された。
六花同様、5種の感情パラメータ(嬉しい/普通/怒り/哀しみ/落ち着き)が搭載されている。
また、CeVIO AIのみでは表現することが困難な音声をボイス素材集「フィーちゃんSP VOICE」として、版権元が個別にリリースしている。
さらにCeVIO AIフィーちゃんの初回限定版には通常のボイス集には付属しない「フィーちゃんドキドキッ?! SP VOICE」が付属する。
他のCeVIOのトークボイスにも増して、CVの今井麻夏の声をほぼ忠実に出力することができ、U-Stellaで公開されている普通の台詞(CeVIOではない普通に演じた声)とほとんど差はない。
元々は成人向けへの対応を意識したキャラクター設定であったが、トークソフト化によりそれらが消滅。しかしそれを除いてもなお特徴的な設定を持つ。
永らく情報が開示されなかったが、発売日1ヶ月前になり、デモ動画や発売日の報告が一斉に行われ、発売1週間前にはそれぞれの感情を使用した販促用のショート動画が公開された。
現状はトークライブラリのみだが、販売元はソングライブラリの可能性も模索している。
ROSA
CV | しらゆき |
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トーク | ○ |
ソング | △(Synthesizer V予定) |
発売日 | 2021年12月17日 |
販売元 | インターネット |
VOCALOID・CULの妹。クラウドファンディングにより開発が決定した。
CFは終了直前まで目標額の半分程度に満たないなど絶望的な状況であったが、最終日で多大な支援金が投入され、晴れて目標達成となった。
CV担当のしらゆき氏は、TikTok・YouTube等で活躍しているコスプレイヤーであり、オーディションで選ばれた。
同氏は声優経験者でもあることから、これまでにない特徴的なライブラリとなっており、感情パラメータはささらと同じ全4種(嬉しい/普通/怒り/哀しみ)と少ないながらも、CeVIO AI自体がノウハウを重ねた末に完成した商品ということもあって非常に評価が高い。
一方ソングについてはSynthesizer Vでの発売が予定されているが、トーク発売から1年以上経った2023年2月現在も続報がない。(しらゆき氏本人が声帯結節になってしまった(現在は手術済)為と思われる。)
東北ずん子
妹のきりたん同様、収録音源はNEUTRINOと共通で、CeVIO AI上での対応はソングのみ。きりたんと同じソフト上で動くことを目標にしたと思われる。
トークにあたるソフトは、2012年発売のVOICEROID版の他、2023年1月に発売されたVOICEPEAK版が提供されている。
東北イタコ
CV | 木戸衣吹 |
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トーク | △(VOICEROID2) |
ソング | ○ |
発売日 | 2022年1月27日 |
販売元 | AHS |
東北ずん子と同時発売。NEUTRINOに続きCeVIO AIでも東北三姉妹が全員集合することとなった。
トークにあたるソフトは、2023年2月現在VOICEROID2版のみだが、きりたん同様にVOICEPEAK版の開発が決定した。
夏色花梨
CV | 高木美佑 |
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トーク | ○ |
ソング | △(Synthesizer V) |
発売日 | 2022年4月13日 |
販売元 | AHS |
小春六花の先輩である高校3年生。六花と同様、ソフトウェア構成はCeVIO AI(トーク) + Synthesizer V(ソング)となる。
クラウドファンディングを2021年10月8日より開催。ただし六花における「VOICEROIDからCeVIO AIへの移籍(変更)問題」による支援者の不信感へ対応すべくクラファン開始時には既に開発には着手していた。
クラウドファンディングはこの先行試作開発版を元とした正式版までの開発費用と、さらなる諸要素を目指すためのものとなった。六花には遠く及ばないとはいえ開始から数時間で目標の680万円を達成。最終的には1500万円の支援金を達成し、支援者は600人を越えた。
星界
CV | ヰ世界情緒 |
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トーク | △(VOICEPEAK) |
ソング | ○ |
発売日 | 2022年4月29日 |
販売元 | KAMITSUBAKI STUDIO |
可不と同じ音楽的同位体の一人。
CeVIOのソングボイスとして史上初めて、感情パラメーターが実装される。
また、可不と比べるとこちらは声質パラメータの変化がしっかり効く模様。
2022年4月29日~30日のニコニコ超会議2022にてパッケージ版が先行販売され、同日にDL版の一般販売が開始された。
パッケージ版は先行販売以外では当初予約分のみの販売だったが、2022年5月14日に一般販売が正式に解禁となった。
#kzn (キズナ)
CV | キズナアイ |
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トーク | × |
ソング | ○ |
発売日 | 先行販売:2022年8月8日・9月15日、通常販売:2023年2月26日 |
販売元 | Kizuna AI株式会社 |
バーチャルYouTuberのキズナアイの音声を元としたライブラリ。ソングのみの対応。
「#kzn(キズナ)」の名称はキズナアイ自身が案を出し命名された。
2022年2月26日のキズナアイの生配信で製作が発表され、その後CeVIOの公式Twitterでも公表された。
通常販売に先駆けて先行販売が2回(それぞれ24時間限定)行われた。通常販売も、先述の生配信からちょうど1年となる2023年2月26日にいきなりスタート。
キズナアイは今後無期限活動休止を宣言しており、活動休止中でも何かを残したいと思っていた。そこで、キズナアイが活動休止中でも皆をつなげるハブ役となり、キズナアイとクリエイターをサポートする分身のような存在として、キズナは誕生した。
キズナアイ本人も
「休止中でもつながれることは何でもチャレンジしたい」
「私を知ってる人が知ってるからこそ、親しみを持てて、知らない人にもつながっていけるような、私をサポートしてくれるような存在がいてくれたらいいな」
と語っており、今回のソフト化もその企画の1つとのこと。
すずきつづみ
CV | 伊波杏樹 |
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トーク | ○ |
ソング | ○ |
発売日 | 2022年9月9日 |
販売元 | すずきつづみ |
さとうささら発売から約半年となる2022年2月23日(つづみの日)に制作・発売が告知された。
CCS時代と異なり、新たにソングボイスが用意されることも明かされ、ささら同様にトーク・ソング両方が揃うことになった。
トークは感情パラメータがCCS時代の2つから5つに増加。ソングは星界同様に感情パラメータが実装される。
また、CeVIO AIとしては初となる無料体験版が公開された。
利用条件などの詳しい情報は単独記事を参照。
花隈千冬
CV | 奥野香耶 |
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トーク | ○ |
ソング | △(Synthesizer V) |
発売日 | 2022年10月20日 |
販売元 | AHS |
小春六花の後輩となる高校1年生。六花と同様、CeVIO AIではトークのみの展開となる。
花梨のクラウドファンディング中に、既にテスト収録がスタートしていることが、演じている奥野香耶から語られていた。
2022年6月26日にクラウドファンディングをスタート。約2400万円を集め無事ソフト化が決定した。
裏命
CV | 理芽 |
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トーク | × |
ソング | ○ |
発売日 | 2022年10月25日 |
販売元 | KAMITSUBAKI STUDIO |
可不、星界に続く音楽的同位体第3弾。
モデルは同じくV.W.PのメンバーであるバーチャルYouTuberの理芽。
双葉湊音
CV | 三澤紗千香 |
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トーク | ○ |
ソング | ○ |
発売日 | ソング:2022年12月2日、トーク:2024年1月26日 |
販売元 | 株式会社ガソリンアレイ |
株式会社ガソリンアレイから発売予定のソングボイスライブラリ。
完全新規の音声合成キャラクターで、他のソフトで発売されておらず、元になったモデルもいないキャラクターはCeVIOでは本当に久々の登場となる。
音声提供者は三澤紗千香。キャラクターデザインはPixivユーザーでもあるひとば。
「青春系ソングボイス」と銘打っており、ストレートで芯のありながらも青く透き通ったクリアボイスが特徴とのこと。
2023年10月20日にトークのクラウドファンディングをスタートし、約1400万円を集めCeVIO AIとしては初のトークの感情パラメータが6種で実装される(感情パラメータが6種実装されるのが決定したのはユニちゃんが初であるものの、発売日の関係でこちらが先となった)。
夢ノ結唱 POPY
メディアミックスプロジェクト「BanG Dream!(バンドリ)とCeVIOのコラボプロジェクト
『夢ノ結唱』のキャラクター。
バンドリの主人公であり、ガールズバンド「Poppin'Party」のリーダーである戸山香澄のボイスを使用したソフトとなっており、声質・癖・歌い方などを再現することができる。
2022年3月19日のバンドリ!プロジェクト発表会にて湊友希那と共にCeVIO AIのソングボイスが制作されることが発表。
その後2022年6月23日に『夢ノ結唱』プロジェクトが正式に発表。キャラクター本人では無く、キャラの音声を元とした別キャラとして制作されることが決定された。
形態としては同じくCeVIOで展開されている「音楽的同位体」シリーズとよく似ており、キャラ造形や公式HPの作りなど強いリスペクトを感じることができる。(以下のROSEも同様)
夢ノ結唱 ROSE
メディアミックスプロジェクト「BanG Dream!(バンドリ)とCeVIOのコラボプロジェクト
『夢ノ結唱』のもう1人のキャラクター。
こちらはガールズバンド「Roselia」のボーカル担当湊友希那のボイスを使用したソフトとなっている。
CeVIO AIでは珍しい、キレのあるカッコいい歌声が特徴。
狐子
CV | 幸祜 |
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トーク | △(VOICEPEAK) |
ソング | ○ |
発売日 | 2023年1月25日 |
販売元 | KAMITSUBAKI STUDIO |
可不、星界、裏命に続く音楽的同位体第4弾。
モデルは同じくV.W.PのメンバーであるバーチャルYouTuberの幸祜。
2022年7月7日に制作が発表され、2022年7月15日公開のティザー映像で正式に発表された。
既に発売されている3人と比べるとメカニカルなパーツに獣耳と明らかにデザインの路線が異なっており、現在発表されている同位体の中で最も元となったモデルとの類似点が少ない。
Ci flower
CV | 非公開 |
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トーク | △(ガイノイドTalk) |
ソング | ○ |
発売日 | DL版:2023年3月10日 パッケージ版:2023年3月31日 |
販売元 | 株式会社インクストゥエンター |
VOCALOIDやガイノイドTalkとして展開済みのflowerのCeVIO AI版。
読み方は「シィ フラワー」。公式イラストはイラストレーターの「おぐち」が担当。
元々は2020年7月に、上述の結月ゆかり・IA・ONEと共にCeVIO AI参入が告知され、flowerはソングボイスとしての展開が予告されていた。
しかし、それから1年半以上経っても公式な続報がなく、2022年2月に有志がガイノイドに問い合わせて「開発チームが解散しており、CeVIO AI投入が中断されている」という旨の回答が返ってきた(参考ツイート)こともあり、開発凍結に陥ってしまったのでは?とファンの間でも囁かれていた。
その後2022年4月14日にようやく続報が出て、「Ci flower」という名称で展開されることが判明。さらにニコニコ超会議2022にて、ビジュアルなどが正式に発表された。
また、今回からガイノイドは販売業務には直接携わらなくなり、flowerのキャラクターライセンスを供与する立場となった。販売業務も株式会社インクストゥエンターに引き継がれた。
しかしその後も不安定な開発状況が続き、当初は発売予定時期が2022年秋~冬と示されていたのが、その後2023年新春(正月)へと延期。さらに同正月を過ぎても続報がなかったが、2月にようやく詳細な発売日が確定。参入発表から2年半以上かかったが、開発中止などの最悪な事態はなんとか回避された。
タカハシ
CV | 非公開 |
---|---|
トーク | ○ |
ソング | × |
発売日 | 2023年8月25日 |
販売元 | 未定 |
ささら、つづみに続きCeVIO三人組のラストが満を持して遂に登場。
彼の誕生日である2022年9月26日に制作が発表された。
既に発売済みの2人と違い、ソングは無くトークのみでの発売となる。
羽累
CV | 春猿火 |
---|---|
トーク | × |
ソング | ○ |
発売日 | 2023年11月13日 |
販売元 | 未定 |
可不、星界、裏命、狐子に続く音楽的同位体第5弾。
モデルは同じくV.W.PのメンバーであるバーチャルYouTuberの春猿火。
2022年7月7日に狐子と共に制作が発表され、これでV.W.Pのメンバー全員が音楽的同位体シリーズで制作されることとなった。
梵そよぎ
CV | 梶裕貴 |
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トーク | ○ |
ソング | ○ |
発売日 | 2024年11月21日 |
販売元 | そよぎフラクタル |
タカハシに続き2人目となる男性ソングボイスで、声優の梶裕貴の声をベースに制作された。
梵そよぎの開発にあたり、4月11から5月末までクラウドファンディングを実施されたが、目標金額1000万円に対し、最終的な金額は3419万7702円となり、Cevio_AIのクラウドファンディングの支援額としては過去最高となっている。
なお、男性声優の声をベースにCeVIO_AIのソフトウェアが作られたのはこれが初めてである。
(タカハシは声優さんが非公開の為ノーカウント)
発売前ライブラリ
ユニちゃん
CV | 小原莉子 |
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トーク | ○ |
ソング | ○ |
発売日 | 未定 |
販売元 | 未定 |
フィーちゃんと同じくカリカチュアと呼ばれるキャラクターで、フィーちゃんの先輩機であり姉。
2023年06月26日にトークとソングのクラウドファンディングをスタート。約1800万円を集めソングと感情パラメータが6種のトークの実装が決定する。
余談
CeVIO AIに参入しているキャラクターについてだが、2022年9月26日にタカハシが発表されるまで、男性キャラクターが一人もいない状態であった。
2024年11月21日に梵そよぎが発売されたが声優が公開されてる男性ボイスソングは彼が初めて。
なお、現在でもサードパーティは女性のみであり、男性キャラクターは一人もいない。