概要
TOKYO6 ENTERTAINMENT(以下、TOKYO6)が手掛けるキャラクタープロジェクトの第1弾として登場。
現在、音声創作ソフトウェア「CeVIO AI」及び歌声合成ソフトウェア「SynthesizerV」でキャラクター音源が発売されている。発売元はどちらもAHS。
TOKYO6とは、VOCALOID企画・制作チーム「VOCALOMAKETS」に所属していた赤迫竜一(別名アカサコフ)がチーム退団後立ち上げた会社。
余談ではあるが赤迫竜一は結月ゆかり、紲星あかり等の制作に携わっていた経験がある。
公式サイトによれば、小春六花は幅広い様々な分野で活躍させていきたいとのことで、音声ソフト以外でもグッズ・イベント、地域振興への参加等様々なことに挑戦していきたいと表明している。
元々はVOICEROIDによるトークソフトの商品化を目指していたが、発売時期が決まる前の2020年10月にCeVIO AIへ変更された。
歌声のほうはSynthesizerVで変更はない。
2021年3月18日、CeVIO AI・SynthesizerV共に無事に発売された。
2023年5月19日に、400ファイルを超える追加exVOICEの無償配布が購入者を対象に行われた。なお、これらのファイルは同年3月よりアイディアを募集していたものである。
2023年7月13日にVOICEPEAK 小春六花の発売が決定。同年6月18日~7月12日の間に上記ソフト購入者を対象に、同開発版を体験できるアクティベーションコードを配布している。
クラウドファンディングの経緯
2020年5月28日にSSSファンドよりクラウドファンディングが開始。
なんと開始から15分という異例のスピードで目標金額の700万円を達成。無事にVOICEROID製品化が決定した。
その後も順調に資金が集まり、設定されていたゴールである1600万円を軽々と達成。そのため急遽追加ゴールが設られる事態となる。
そして資金は集まり続け、2020年6月7日に追加された最終ゴールである2500万円を達成。
製品版に3Dモデルの同梱と歌声合成ソフト『SynthesizerV』での制作が決定した。
最終的には1408名から3228万6200円の支援が集まった。
しかしながら前述の通り、VOICEROIDではなくCeVIO AIでの発売に変更されたため、TOKYO6・AHSの両社は協議の結果、希望者にはクラウドファンディング参加費の返金を行うことを発表した。
この件に関しての詳しい経緯と内容は以下の記事を詳しくご覧いただきたい。
- 小春六花の「CeVIO AI トークボイス」への製作変更につきまして (TOKYO6 ENTERTAINMENT)
- 小春六花 CeVIO AI トークボイスへの製作変更について (AHS)
なお、VOICEROIDから変更された理由として、「AHSが新しいVOICEROIDを企画できなくなっている」という旨が両社代表のインタビューで語られている。詳しくは外部リンクを参照。
キャラクター概要
小春六花(こはるりっか)
高校2年生。身長160cm。5月16日生まれ。
公式で発表しているプロフィールはこの3つのみ。
公式サイトで「あなたの”小春六花”を探したり、作ったりして頂けたら嬉しいです」と書かれているためわざと情報を少なめにし創作に自由度を持たせているのだと思われる。
キャラクターデザインは手島nari。
服装は高校生のためか学生服を着用。髪は灰色系のセミロングで小さなお団子ヘアが特徴的。
また「ラキストン」という熊のキャラクターぬいぐるみを持っており、公式イラストでは自身の鞄に付けている。
これといった設定はないものの、サンプルボイスではヨーグルトに固執する面を見せており、これが一応の好物設定として定着している(後のCeVIOマキも言及している)。
小春六花×小樽コラボ
2021年5月、小春六花と北海道小樽市との公式コラボ「小春六花×小樽コラボ」が発表された。
これは北海道小樽市を舞台に公式による小春六花関連の二次創作・各種コンテストを行うコラボとなっており、現在はイラストコンテストやオーディオドラマなどのアイデア募集を行っている。
将来的には小樽をテーマに楽曲や動画のコンテスト、グッズの販売、イベントやツアーを行いたいと展望を語っており、小春六花の小樽観光大使就任も目指している。
意外かもしれないが、音声ソフトキャラの観光大使就任はオホーツクゆかりという前例が存在するため決して不可能ではない。
またこれに伴い、新キャラクター「夏色花梨」「花隈千冬」や六花達が通う市内にある架空の高校「小樽潮風高校」などの新たな設定も発表された。
ただ花梨と千冬については元々新たなトークボイスとして企画は進んでいた模様で、六花のサンプルボイスで名前が登場している。
ただしこれは公式二次創作である当企画専用の設定であり、小春六花の公式設定ではないことを留意して頂きたい。
一方でイラストレーターの手島nariがこのコラボの設定を活かしたイラストを投稿している事実もあるため、この設定を取り込むのも無視するのもユーザー次第となっている。
小樽コラボでの小春六花
※上記にもあるようにこちらの設定は公式二次創作である小春六花×小樽コラボ専用のものであり、本来の小春六花の設定と混同無きよう注意。
小樽潮風高校に通う2年生。
身長160cm。誕生日は5月16日。
ギター&ボーカル担当。いつも明るくてポジティブ。
花隈千冬によると、「学校での有名人。友達がかなり多い。商店街の人が知り合いばかり。ふと真剣に何かを考えているときがあるが、何を考えていたのか聞くと大抵はご飯かお菓子の事とごまかされる」
友人に頼みこまれて放送部と兼部。
潮風高校の軽音部出身で、現在は札幌の大学に通う兄が居る。
好き:ヨーグルト、スポーツ全般、スクーターで出かけること
苦手:ブロッコリー
定番のネタ
食べられる名前入りヨーグルト
先の通りデモ音声で話題になったことから、六花はなぜか「名前を書いたヨーグルトを食べられる人」という奇妙なキャラクターが定着した。
Twitter等では六花の名前を書いた写真を公開し、これから盗み食いをするという趣旨のツイートをするのがお決まりとなっており、時折六花の公式Twitterからもツッコミを受ける。
小春立花
小春六花における最も多い誤表記。「りっか」と変換して真っ先に出てしまう漢字がこの苗字に使われている「立花」(※「たちばな」とも読む)なのが大まかな原因と推測される。
よって意識しないで急に間違えてしまう人も多い。
公式もネタにしており、「#立花取締強化月間」として誤植をしているアカウントにツイッターで「逮捕」とリプや引用RTを飛ばし、周知を徹底したことがある。
しかしこれを面白がった一部の層の中では名前を間違えられるキャラとして定着している面も………。
一応記しておくが、名前は六花であって立花ではない。
Twitter上では、これらのネタを公式に振って、公式がネタを振ったユーザーを逮捕したりトド岩へ島流ししたりといった流れが一種の様式美となっている。
関連イラスト
外部リンク
TOKYO6 ENTERTAINMENT・小春六花公式サイト
AI歌声合成に対応したSynthesizer V AIがいよいよリリース。既存ユーザーは無料アップグレード可能。併せてAHSが各種新情報を一挙公開(藤本健の “DTMステーション”)
クラウドファンディングに成功した、歌って喋る新キャラクター、小春六花が3月18日に発売。仕掛人のアカサコフさんにインタビュー(同)