概要
同じ物事が重なり合うこと。
本来は「ちょうふく」と読むが、「じゅうふく」と読む者も多かったことから、この読みも後に追認された。
ゲーム用語としての「重複」
ゲーム用語では「複数の同系統の要素が全て有効になる」と言う意味合いで使われることが多い。例えばRPGで攻撃力アップの補助魔法とアイテムがあってその両方を使う場合、先に使ったものだけが有効、後から使ったものだけが有効(上書き)、最も効果の高いものだけが有効、全て累積(加算もしくは乗算)して有効…などのケースがあるが、全て有効な場合に「(効果は)重複する」「重複が可能」などと言う。
一般的に「重複」と言うと「1つ以外は無駄」というニュアンスで使われることが多いため、知らないと混乱することがあるが、ゲームの世界では「重ね掛けが有効」の意味で定着してしまっているので、ゲーム用語の「重複」はそういう意味だと割り切るしかないだろう。
ピクシブ百科事典の「重複」
記事の重複
同じ事柄について解説している記事が複数ある状態。複数の表記や異なる名前のある事柄(表記揺れ)で時々見受けられる。
例を上げると、古い時代の自転車を指す「ペニー・ファージング」と、その俗称である「オーディナリー」の記事が重複しており、全く別々に解説を行っている。後者の記事が先発で、前者の記事が後から立てられたのだが、既に似たような記事があったことに気づかなかったのか、既存の記事とは別の視点の記事を書きたいと考えたのか定かではない。
「天然危険物」と「危険生物」は、意味合いに若干の違いがあるが、記事の内容はほとんど同じであり、実質重複状態となっている。
重複記事は一方を表記揺れの転送記事として処理し、もう一方の記事に統合することもあるが、それぞれユニークな視点で別個の解説を行っており、また私物化などの目的で分割された記事ではないならば、敢えて統合せずに重複した状態で残してもよい。
記事によっては、表記揺れを利用して、ある事柄のファン目線での紹介文と問題点について言及した記述を別記事に分離していることもある。
記述の重複
「ほとんど、あるいは全く同じ意味合いの文言」が同じ記事内に繰り返し書いてある状態。
長い記事で起こりやすい現象で、加筆の際、既存の記述を読んでいないためにその事について既に言及しているのに気づかなかったり、印象を強めたいがために冗長となるのを承知の上で追記する、等で起こる模様。
記述の重複は無駄に記事が長くなる上、読んでいる人の混乱を招くので、基本的に望ましい状態ではないが、重要事項は「大事な事なので繰り返すが」などと前置きして、敢えて重ねて書くこともある。
遺伝子の「重複」
細胞分裂の際のDNAの複製ミスで起こる遺伝子変異の一つで、遺伝子を含むDNA領域が重複する現象。染色体全体が重複する場合もある(倍数体)。同じく遺伝子変異である遺伝子の欠落に比べると割と頻繁に起こっていることが知られ、重複した領域は本来の遺伝子としては機能しなくなる(偽遺伝子)が、ノンコーディングDNAなど他の目的に転用される場合もあり、生殖細胞で起こった場合は進化の原動力となることもある。
癌細胞のDNAでは遺伝子の重複などの変異が多数起こっていることが知られているが、人間を含む多くの生物の正常なゲノムにも、重複した遺伝子の残骸が少なからずあるようである。