概要
同じ物事が重なり合うこと。
本来は「ちょうふく」と読むが、「じゅうふく」と読む者も多かったことから、この読みも後に追認された。
ゲーム用語としての「重複」
ゲーム用語では「複数の同系統の要素が全て有効になる」と言う意味合いで使われることが多い。例えばRPGで攻撃力アップの補助魔法とアイテムがあってその両方を使う場合、先に使ったものだけが有効、後から使ったものだけが有効(上書き)、最も効果の高いものだけが有効、全て累積(加算もしくは乗算)して有効…などのケースがあるが、全て有効な場合に「(効果は)重複する」「重複が可能」などと言う。
一般的に「重複」と言うと「1つ以外は無駄」というニュアンスで使われることが多いため、知らないと混乱することがあるが、ゲームの世界では「重ね掛けが有効」の意味で定着してしまっているので、ゲーム用語の「重複」はそういう意味だと割り切るしかないだろう。
pixiv百科事典の「重複」
本サイト内でも、「殆ど、あるいは全く同じ意味合いの文言」が同じ記事内に繰り返し書いてあるケースが多々見られる。長い記事で起こりやすい現象で、既存の記述を読んでいないためにその事について言及しているのに気づかなかったり、印象を強めたいがために冗長となるのを承知の上で追記する、等で起こる模様。
遺伝子の「重複」
細胞分裂の際のDNAの複製ミスで起こる遺伝子変異の一つで、遺伝子を含むDNA領域が重複する現象。染色体全体が重複する場合もある(倍数体)。同じく遺伝子変異である遺伝子の欠落に比べると割と頻繁に起こっていることが知られ、重複した領域は本来の遺伝子としては機能しなくなる(偽遺伝子)が、ノンコーディングDNAなど他の目的に転用される場合もあり、生殖細胞で起こった場合は進化の原動力となることもある。
癌細胞のDNAでは遺伝子の重複などの変異が多数起こっていることが知られているが、人間を含む多くの生物の正常なゲノムにも、重複した遺伝子の残骸が少なからずあるようである。