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ステンガンの編集履歴

2012-06-09 21:53:18 バージョン

ステンガン

すてんがん

ステンガンとは、イギリス軍で開発された短機関銃して初代ポンコツ銃。

概要

第二次世界大戦が勃発し、

フランスに派遣されたイギリス軍ドイツ軍に敗れて本土に撤退する。

(ダンケルク撤退)


その際に、大量の装備や兵器が失われたため、

英仏両軍のために急遽安価で大量生産できる武器が必要になった。

町工場でも容易に大量生産できる、単純な構造の銃ということで開発されたのが、

このステンガン(ステン短機関銃)である。


特徴

見た目は「鉄パイプに持つところと引き金を取り付けた銃」になっており、

とても単純なプレス加工や溶接だけで出来上がる。

大量生産が目的なのでMP40のような複雑さは一切無く

生産性が飛びぬけて高かったために不足していた装備問題は解消された。


だが銃自体の性能も低く、仕上げも悪くて作動不良が多発しており、

当然ながら命中精度も良くなかった。


コンパクトで軽量、組み立て・操作も容易で隠しやすいため、

各地のレジスタンス組織にも愛用された。

使用する弾薬もMP40と同じ9㎜パラベラム弾であるため、

補給が無くても敵から奪って補充できたという。


余談(イギリス編)

性能が悪く、生産性が良いだけだけの珍銃だが、

・装備不足を解消したこと、

第二次世界大戦の勝利に貢献したからか、

イギリスを勝利に導いた「名銃」と扱われている。


もしかしたら、かの現在イギリス軍で制式採用しているポンコツ銃も、

いつかこのような名声を得る日が来るかもしれない。


余談(ドイツ編)

なお戦争末期となり、装備不足となったドイツでもコピー生産された。

こちらは『ゲラート・ポツダム(ポツダム機材)』と呼ばれ、

国防軍や親衛隊の兵士や国民突撃隊に支給された。


また、マガジンをMP40と共通にして、

弾倉の取り付け方向も下側にした『MP3008』も製作されている。

両銃ともに生産数は少ないようで、

空襲や労働力の低下、流通のマヒ等で正確な生産数すら不明のようである。


ステンの後継機

1953年に新型の『スターリング短機関銃』が採用され、ステンは退役する事になった。

皮肉な事に、この銃はドイツの「MP28/Ⅱ短機関銃」をもとに設計されている。

1960年代後期にMP5が登場し、採用されるまで現役を務めた。


データ

全長762mm
銃身長197mm
重量3860g
口径9mmパラベラム
装弾数32発
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