概要
国際的な魔導犯罪組織。通称〝図書館〟。正式名称は”ライブラリ・オブ・クリミナル・オーガニゼーション”。当初は魔導書を収集・保護する魔導師たちの集団だったが、魔導書確保のために手段を選ばないという方針や、災いを撒き散らす魔導書の性質上、次第に犯罪組織の性格を帯びて行き、やがて数千人規模の高位魔導師や魔女で構成される巨大犯罪組織へと成長した。目的は魔導書の蒐集を目的とする。
図書館の十進分類法になぞらえた十部門の組織(総記、哲学、宗教、社会、言語、科学、技術、芸術、文学、歴史)を持ち、それぞれ独立した九つの組織を、総記である仙都木阿夜が統括していた。いくつかの部隊に分かれており、作中では第一隊”哲学フィロソフィ”第五隊”科学サイエンス”が存在する。
幹部のことを大司書と呼ぶ。組織間の交流は少なく、互いに対抗心を持っている模様で魔女は基本的に利己的な研究者の集団であるため組織に対する忠誠心は薄い。
構成員
トップ
CV:高橋美佳子
LCOを統括するノタリアの魔女。自分の娘や監獄結界の脱獄囚どころか組織すら道具としか見ていない傲岸不遜な悪女。
幹部
CV:内山夕実
阿夜が生み出した魔女にして娘。
LCOの幹部で「アッシュダウンの惨劇」を引き起こした。
CV:田中理恵
LCOの残党。
監獄結界の脱獄囚
- キリガ・ギリカ
CV:保村真
炎精霊を自身に宿らせて使役する精霊召喚士の老人。6年前にテロ未遂で逮捕され、監獄結界に収監されていた。脱獄防止機構を解除するべく無力化した那月へ襲いかかるが、同行していた浅葱によって特区警備隊やアスタルテの待機所に誘い出され敗北し、監獄結界へ再収監される。
CV:日笠陽子
”混沌の皇女”の系統に連なる、”旧き世代”の吸血鬼。高級娼婦として知られていたが、様々な犯罪に手を染めていたことが発覚し逮捕される。当初は欧州の監獄に収監されていたが、眷獣の能力で囚人や看守を支配下に置いたため、那月によって監獄結界へ幽閉される。キリガに続いて現れ、支配下にした特区警備隊にアスタルテを攻撃させて戦闘不能へ追い込むが、その直後に脱獄囚狩りに来たヴァトラーにより倒され、監獄結界へ再収監される。
眷獣は、精神支配の力を持つ鞭「ロサ・ゾンビメイカー」と、無数の真紅の蜂の群れ「毒針たち(アグイホン)」。
- ブルード・ダンブルグラフ
CV:浜田賢二
西欧教会に雇われていた元傭兵。龍殺しの一族の末裔であり、生身で眷獣を斬り伏せるなど、非常に高い戦闘力を持つ。
ヴァトラーとの戦いで当初は彼を追い詰めるも、自分の力に溺れて単純に力を振るい知略を捨てたため、合成眷獣に対処できず敗北し、監獄結界へ再収監される。
領主選争では那月の意向で一時釈放され、終焉教団に与する龍族であるクレードを狩ろうと挑むも返り討ちに遭う。彼の言葉では、龍族はこの世界への侵略を狙っており、現存する龍はその斥候だという。
- シュトラ・D
CV:村田太志
米大陸の高地で生き残っていた「天部」の末裔で、背中に発生させた副腕から風の刃を放つ能力を持つ。自分にとって利用価値のない者は容赦なく切り捨てる性格。紗矢華との戦いで敗北し、阿夜に利用されていたことを知らされて激昂するも闇誓書によって力を奪われ、「影」で切り刻まれる。
テレビアニメ版では紗矢華に負けた時点で監獄結界へ再収監されたため、阿夜に力を奪われていない。
領主選争では那月の意向で一時釈放され、裏切者であるシャフリヤルを襲撃するも返り討ちに遭う。「死都」にこもる天部の士族たちについては「生きる屍みてえなクソども」だと語り、浅葱にシャフリヤルを倒してくれるよう託す。
- シルクハットの紳士
CV:柳田淳一
本名不明の魔導師。他の囚人と同様に阿夜に便乗して脱獄した直後、脱獄防止システムの健在を確認しようと目論んだシュトラの不意討ちを受け、再収監される。