概要
作中のミッションにおいてオッツダルヴァが見せた醜態から生まれた呼称。
事の発端は、ミッション『ホワイト・グリント撃破』。
反企業勢力ラインアークを危険視した企業連により、ラインアークの切り札である「ホワイト・グリント」の排除が行われる事となった。これをプレイヤーがオッツダルヴァと協働して行うのが同ミッションで、彼は強制的にプレイヤーの僚機として選択される。
戦闘開始時にプレイヤーに向かって「まあ、空気で構わんがな」と言い放ち、実力は同等と言われるホワイト・グリントと激戦を繰り広げるオッツダルヴァ。しかし、しばらく戦闘を続けた後、突然ホワイト・グリントと共に領域外へ飛び出して戦闘を始めたかと思うと、
「メインブースターがイカれただと!狙ったか、ホワイト・グリント!」
と言い放ちそのまま戦線離脱。更に、
「浸水だと? 馬鹿な、これが私の最期と言うか!認めん、認められるか、こんなこと!」
と断末魔の声を上げながらラインアークの海に沈むという間抜けな姿を晒した。
この見事な水没劇にオペレーターのセレン・ヘイズと全国のリンクス達は驚愕、オッツダルヴァはネタキャラとしての地位を確固たるものとした。
主人公がホワイト・グリントと共闘し、オッツダルヴァと敵対した場合のミッション『ラインアーク防衛』でも、ラインアークの住人を「リベルタリア(自由主義者)気取り」と非難したうえで「貴様らには水底が似合いだ」と強気な発言をしておきながら
「クッ、メインブースターが完全に逝ってやがる」
などとのたまい、自分が水底に沈んでいくことになる。
本来、無限にブースターを使用し続けられ、水面の滑走が可能で、チャージング(エネルギーが使えない状態)も存在しないネクストACにおいては、従来作のような「水没」はまずあり得ない話である。さらに言えば、4系の作品では機体が完全に水に浸かってもエリアオーバーにならない。
特にオッツダルヴァの場合、同作におけるトップランカーという地位の高さに加え、ミッション開始時に大口を叩いているため、ネタ度に拍車がかかっている。
後に開催されたアリーヤ川手杯において、スタッフが発言したことから、公式にもある程度広まっている模様。
ただし、オッツダルヴァの名誉のために言い添えておくと、実際に彼がホワイト・グリントに撃墜されたり、ステイシスが機体トラブルに見舞われたという確証はない。
実際、セレン・ヘイズも「あの程度の損傷で水没するのはおかしい」と認識しており、ミッション終了後の「お茶会(二周目以降ミッション後に挿入される会話イベント)」において、
テルミドール「~オッツダルヴァは生死不明、か。やりすぎだな、メルツェル」
メルツェル「よく言う、誰が手間をかけさせたのか」
テルミドール「悪いな、完璧主義者なんだ」
という会話がある事から、水没自体が死を装ってテルミドールに転身するための狂言であり、ORCA旅団の計画の一部に過ぎない事が窺える。
そのためユーザーからは「フィオナ及びUNKNOWN(ホワイト・グリントの搭乗者)はオッツダルヴァと裏取引を交わしており、八百長試合で相討ちになったフリをして表舞台から退場するつもりだった」等の考察が挙げられている。
いずれにせよ、なぜ作中のようにマヌケな演技をする必要があったのかは謎である。
なぜ「王子」?
命名の由来については、
といった説があり、ネット上では後者を支持する声が多いようである。
ただし、後者の説については、
- 同じく諏訪部氏が演じるマクシミリアン・テルミドールに「○○王子」という呼称が無いのはなぜか(同一人物であるうえネタにする要素が無かったからとも考えられるが)
- 「王子」という単語だけで『テニスの王子様』、ひいては当該キャラを連想させるのには無理がある
といった理由から否定・疑問視する声もまた多い。
少なくとも、pixivにおいては中の人繋がりとしては認知されていない模様。
余談
同社の「キングスフィールドII」の主人公アレフ・ガルーシャ・レグナスも水没する王子である(ゲーム開始地点が海辺の小島なので浅瀬を通って陸地へ向かう必要があるのだが、そこから後退したり真正面以外の方向に進むと、僅か数秒で海中に水没・ゲームオーバーになってしまう)。
関連タグ
逆流王子 - 同じく『ラインアーク防衛』に登場する本作屈指のネタキャラ