概要
セドナは海の生物の守護者であり、冥界アドリヴンの支配者とされる女神で、イヌイットは彼女に大漁を祈願したという。
その姿は巨大で醜く、隻眼の老婆であるとされ、鯨の骨でできた家に住むという。
しかし、かつては美しい娘だったとされ、多くの求婚者に囲まれていたがいずれの求婚も拒み続けていた。
ある日、カヤックに乗って訪れた美しい男に求婚されてそれを受け入れたが、男は鳥(カモメまたはツバメ、アホウドリ)の悪霊が人の姿に化身していたものだった。
孤島に連れて行かれたセドナを父親は船に乗って救いに行き、彼女を取り戻す。途中、男が父親にセドナの居場所を尋ねたが退けられ、鳥の姿に戻って去っていった。
しかし、男の呪いによって海が荒れて大嵐になり、父親は自分が助かる為に奪還したセドナを海に投げ捨てた。さらに父親は船の縁につかまるセドナの指を切り落として、彼女を海に沈めた。
セドナが沈んだ海は凪ぎ、父親だけが陸地にたどり着いた。また切り落とされたセドナの指は、アシカ、セイウチ、トド、鯨等になったという。
一説には、陸地にたどりついた父親も波にさらわれセドナと暮らすようになった、セドナは幼少期から異常な食欲を見せて両親の手足まで喰らおうとしたため殺したなどというものがある。
女神転生シリーズのセドナ
初出作品は真・女神転生デビルサマナーで、種族は“地母神”。
海の女神、冥界神と言うことから氷結属性攻撃に特化し、呪殺を反射する防御相性を備える。能力値も『力』のパラメータに特化し、性格も獰猛であることから攻撃命令を好む。
デザインは魚類に似た鱗を備える、青い髪に単眼の女性という異形であり、神話の陰惨さを漂わせる姿で、一部マニア受けするデザインでもある。