曖昧さ回避
- .hackシリーズの登場人物。→本項で説明。
- 『ONEPIECE』の登場人物。→マハ(ONEPIECE)
甘き罠にて懐柔せしはマハ
概要
長編叙事詩「黄昏の碑文」に登場する災厄、"禍々しき波"の六体目。『誘惑の恋人』マハ。優雅な舞と甘き歌声で相手を魅了して無力化、同士討ちさせる能力を持つ。
R.1
「The World....。ボクには”ここ”しかない。ここに居る時以外の記憶が無いんだよ...」
「いやだ...!!やめてくれッ!!ボクは...ボクのままでいたいんだッ!!」
眼が配列したスカートとその中心に裸体の女性の様な上半身を持つという、一番人型に近い姿の八相。
vol.4においてスーパーハッカー、システム管理者の両者と手を組んだカイト達がモルガナを追い込むために発動した「オルカ作戦」。その最中に出現が予想されたエリアとは別のエリアに出現した。
その正体はなんと今までカイト達と行動を共にしていた、仲間の一人であるネコ型PCミア本人であった。
ミアの姿をしているときは八相としての記憶が失われるため、彼女は今までモルガナに自分が一般PCとして改造されていた事にすら気づかず、プレイヤーの一人としてエルクと、そしてカイト達と交流していたのである。
しかし、第五相まで撃破されてしまったことでモルガナにより第六相、マハとして覚醒させられてしまう。自我が失われてゆく中で、親友であるエルクだけは何とかエリアの外に強制転送するもその後は八相として完全に目覚め、カイト達に襲い掛かってくる。
戦闘においては八相中でも高い物理・魔法防御を持つ他に「誘惑の波動」によりこちらのSPを吸収されてしまうので長期戦は必至。データドレインは左腕に腕輪を展開させて放つ。
その他の攻撃として「愛の精霊球」や 最上級魔法を放ってくるもののマハ自身が低火力であるためそこまで脅威にはならない。そうマハ自身の攻撃は。
マハの最も恐ろしい特徴は味方全員を強制的かつ確実に魅了状態に陥らせる「妖しき誘惑」なる技を持つこと。魅了状態とは味方が同士討ちしてしまうバットステータスであり、味方の攻撃力が高く設定されている「.hack」において非常に脅威的な技なのである。
マハがこの技を発動するたびに味方全員が斬り合い、パーティー3人中で1人しか生き残らずかつダメージを受けた状態にされると言えばその恐ろしさが伝わるだろうか。大抵生き残るのは魔防の低い物理攻撃職であり、そのままにしてしまうと次に放ってくる魔法攻撃によりトドメを刺されるという目も当てられない状況になってしまう。必ず一人は生き残るので仲間全員に蘇生アイテムは大量に持たせること。
実は対処する方法は無いでもない。この技が発動する前に味方全員を互いの攻撃射程圏外に配置しておけば魅了状態に陥っても同士討ちは起こらないのである。しかしながらこの方法ではマハに対する攻撃が疎かになり、唯でさえ長い戦いがさらに長期化するので回復アイテムを多量に持ってない人にはお勧めしない。
...望まぬ戦いの果てに第六相、マハを撃破。そしてカイト達はやむを得ずミアを殺害してしまう。戦いの後、駆けつけてきたエルクに感謝を述べて光の粒子となり散って行った。
これによりエルクは絶望し、カイト達に怒りをぶつけて離別。それにより波を追い込む包囲網が崩れ、第七相の手により味方陣営に甚大な被害を与える事となる。
R.2
「消えてくれ...。君たちはもう...ただの醜い人形だ。」
.hack//G.U.においてアリーナ「紅魔宮」のチャンピオン、エンデュランスの憑神として登場。シンボルカラーは紫色。
前作のスカート部分はバラの形状となり、上半身はミアを思わせる風貌となっている。体躯は大きくスケィスの5倍ほど(上半身だけなら2倍ほど)。
本編での台詞で分かるとおり、彼は前作のエルク本人である。CC社のプロジェクトにより不条理にも再びミアを奪われた彼は、精神を失調。ミアの姿を求めThe_World R.2の世界を彷徨っていたところ一匹の猫(実はAIDAがミアに擬態したもの)を見つけ、それを追いかけまわしていたPCを蹴散らすように憑神に覚醒し、AIDAに感染した経緯を持つ。
それ以降は”ミア”の望むままアリーナにおいて憑神の力を振るい、その内”単独で3体のPCを一瞬で瞬殺する無敵のチャンピオン”として名を馳せるようになっていった。
(一般PCに対して憑神の力を行使することは非常に危険な行為である為にCC社から早急にマークされ、管理下に置けるように準備されている)
そしてアリーナ「紅魔宮」をのし上がってきたハセヲと対峙し、憑神戦に発展する。
憑神戦でのマハは緩慢とした動きからの突進、ビットを飛ばして攻撃する「愛の紅雷」の他、やはり前作と同様に相手を魅了する「誘惑の甘き歌声」を用いる。一度魅了状態にされると次に発動する大ダメージ技「妖艶なる紅旋風」をほぼ確実に避けられなくなるので”歌声”は必ず避けたいところ。
データドレインは下半身のバラを展開して放つ。
戦闘後、エンデュランスに取り憑いていたAIDAは除去されるが”彼女”を喪ったことで彼は再び絶望。心を閉ざして電脳世界に自ら精神を幽閉してしまうも、vol.2において戦った当初よりも成長したハセヲと再会。
ハセヲの叱責と説得を受けて再び立ち上がる決意をし、以降は憑神とともに彼の大きな助力となってゆく。
小説版の.hack//G.U.ではモルガナ・システムとしての役割についても言及されており、人間の五感の一つである「触覚」を"高次の感覚"で認識しながら究極AIの成長へ還元するシステムであったことが語られている。
関連動画
『.hack』誘惑の恋人 マハ戦BGM
『.hack//G.U.』憑神 マハBGM ~ 『彼女』 ~