概要
小麦色、薄茶色の体毛を持ち、たてがみや尾は墨色、黒色をしている。長らく野生下で生き延びてきており(後述)、体格は農耕馬のようにガッシリしている。
かつてモンゴルなどアジア中心地域に広く棲息していたが、飼育下をのぞき一度絶滅している。
レッドリストにおいては絶滅危惧とされ、現在、各地で野生に帰す試みがなされている。
野生化した家畜馬
シマウマやノロバと共に野生のウマ科生物として知られ、ロバやシマウマと別系統に進化した「馬」のうちでは唯一のものとされていた。
しかし、カザフスタンのボタイ文明の5500年前の遺跡から発見された馬の骨などを遺伝子調査した結果、モウコノウマの先祖であることが判明する。
つまり、モウコノウマは野生馬ではなく、古代に野生化した家畜馬だったのであり、純粋な野生の馬はとっくの昔に絶滅していたことになる。
これに伴い、馬の家畜化についての推察もスタートラインに引き戻される事になった。