概要
ピクミン2のチャレンジモードで全ステージをノーミスでクリアすると「おまけ」で見られるようになる隠しムービーで、ルーイが今回の事件の真相を語るというものである。
※以下ネタバレ注意!
そもそもすべての始まりはルーイがゴールデンピクピクニンジンを宇宙ウサギに食い荒らされたことでホコタテ運送が多額の借金を抱えてしまい倒産寸前になってしまったというものであった。
しかしゲーム中社長はメールで「本当にあれは事故だったのだろうか」「かれこれ50年運送業をやっているが、あの航路は今まで一度も宇宙ウサギが出たことのない絶対安全な航路だったはずなのに本当に不思議だ」と語っており、社長も彼の発言に違和感を感じていたようであった。
それもそのはず、ゴールデンピクピクニンジンを食い荒らした犯人は宇宙ウサギではない。ルーイ自身だったのだ。
ルーイは社長から与えられた初任務で取引先であろうどこかの星にゴールデンピクピクニンジンを運んでいた。しかし、尋常ではない食欲を持つ彼は途中で我慢ができなくなり、客の品である食べ物をすべて平らげてしまうという暴挙に出る。
ルーイメモによって記されている「原生生物の食べ方」に代表されるように彼の食欲は尋常ではないようであり、ゴールデンピクピクニンジンもその食欲のもとに食べられた、というわけである。
そしてホコタテ星に帰った彼は、それを悪びれる様子もなく社長に「宇宙ウサギに襲われた」と虚偽の報告をした。結果ホコタテ運送は10100ポコという莫大な借金を抱え、社長が借金取りから逃れるべくホームレスに身をやつす事になったのも、オリマーが三度あの星に向かう事になったのもドルフィン号(家族からのプレゼントや全財産もろとも)が売り飛ばされる羽目になってしまったのも、全ての元凶が彼というわけである。宇宙ウサギもとんだ濡れ衣を被せられたもんである。
また、夢の穴で『ヘラクレスオオヨロヒグモ』に取り込まれたとされているルーイであるが、その実脳を乗っ取って操っていた。ラストボス戦はルーイがオリマーと社長をピクミンもろとも殺害しようと襲って来たというわけであるが、ヘラクレスオオヨロヒグモを操りオリマー達を殺害しようとした動機は結局最後まで謎。諸説ありだが置いてけぼりを食らった逆恨みからオリマー達を攻撃していたもしくは食べたことがバレるのが怖いので帰りたくないからやったという可能性があるとされる。
(とはいえヘラクレスオオヨロヒグモを操っていたという根拠はドルフィン初号機のセールストークのみ。お宝のセールストークには他にも胡散臭いものが含まれており、出任せの可能性もある。)
……ということで任天堂のキャラクターでも歴代最悪と呼ぶべき屑なキャラクターのひとりである。これを見たプレイヤーからのルーイに対する評価は更によろしくないものとなってしまったが、これだけの大事を起こせばさすがに反省の一つはするであろうと思われていた。
……が、次回作にて彼はまたも騒動を引き起こす。(詳しくはルーイの「ピクミン3での事件」の項へ)
また、ピクミン4においても更なるトラブルを引き起こしている。
その上……
以下ピクミン4のネタバレ注意
ピクミン2においては一応置き去りにしてしまったオリマーと道の星への出向を命じた社長への恨み、あるいはルーイが意図して攻撃したというのはあくまで初代ドルフィン号の憶測であることや、ピクミン3ではホコタテ星人以外の異星人に保護されていたことで捕まったと判断し、パニックになったなどと一応のフォローはなされていた。
が、ピクミン4においては何ら遺恨のないレスキュー隊に対して最初から対話の余地が全くないまでに敵対視しており、救助活動の妨害のみならず、追ってきたレスキュー隊へ原生生物をけしかけて攻撃まで行うなど完全にフォロー出来ないこれまで以上の食欲にとらわれた自己中心的な言動を見せている。
ただ、生物図鑑のルーイメモも含めて見れば、上記のような行動を起こしたのは「ルーイから見て食料の多い星であるPNF-404から離れたくない」という理由による可能性もあるが。
また、作中の描写から本作は初代ピクミンのパラレルストーリーのような構成であることが分かっており、ルーイも本来であればゴールデンピクピクニンジンの配送前にオリマーの救助に駆り出されているため、この時間軸においてはまだ本項の事件は起きていないことになっている。
が、ルーイの航海日誌にはゴールデンピクピクニンジンに触れたものがあり、大好物だが口にする機会がなかなか訪れないことに触れ、「配送の仕事、あるといいな…。」と実に不穏な形で締めくくっている。
このことから、2における騒動の発端となった本項の事件は食欲に耐えかねたことやその場の出来心では無く、機会さえあれば客の商品を横取りしようとかねてから狙っていたものであることが判明した。