キッド(回転むてん丸)
きっど
概要
メガディス社に保管されていたディシウムから生まれた少年。
チアによって爆破されたメガディス社の瓦礫の中から発見された。(爆破させておいてチア自らが後から探しに来た)。
成長の源は、ディシウム。
今まではヒーロースーツ作製のためにシックが集めたディシウムをチアのいたメガディス社が引き取っていたが、赤子を見つけて以来はシックから強引に奪っていくようになった。(しかしシックは悪いこととは思っていない模様。というかこれまで同様ディシウム集めには協力している。
生まれたときは赤ん坊のような見た目だったが、現在は他の人間と同様に4~5頭身にまで成長している。
頭には黄色い角が二本あり、服は紺色のスーツで、マントを羽織っている。
その正体は「魔王の繭」と呼ばれる「世界を滅ぼす魔王」の第一段階。
しかしその異名とは打って変わって、シックから強引にディシウムを手に入れるためにむてん丸と共闘したり、普通にむてん丸と話したりはしている。
来歴(成長過程)
第一章
■第13話
- チアによりメガディス社跡から赤子の姿で発見される。
第二章
■第10話
- グリンベア・サーモンの母親の怪物のディシウムをシックが手に入れる。
しかしチアにより強引に奪い取られる。
(この時点ではまだ赤子だが、洋服を着たり、少し大きくはなっている。
第三章
■第8話
- メルの怪物(グリース・グレース)の爆破の瞬間に背中から一撃を入れトドメをさす。
(この時点でチアより小さいが、小学生並の大きさに成長している。
また、服は着ているがダボダボ。
ここで初めてむてん丸達と対峙し、魔王の繭であることが伝えられる。
第四章
■第10話
- グリーン・クラフトの怪物にトドメをさし、さらに力を増幅させる。
(この時点で魔王らしい風格、洋服、身長になり、言葉も話せるようになっている。)
第五章
■第10話
- トゥナを助けるべく暴走したジャガンに一撃を入れたチア。それに対しキッドは、トゥナと顔会わせしなくていいのかと質問している。
(チアは「今はまだトゥナを抱きしめることは出来まセン」と答えた。
第六章
■第3話
- 暴走したジャガンを追いかけている最中にシック達と対峙したむてん丸一向。
その乱戦の中に横入りし派手な攻撃をかました。
(この時点で大人と言ってもいいくらいの見た目に成長している。
■第4話
- 暴走したジャガンごとディシウムを取り込もうとしたが、シャムに止められ失敗。
そして目の前のシックに目標を切り替え、むてん丸達と共闘することとなる。
■第7話
- 地下の聖都の試練の門の前に到着し、門を見つめる。
■第9話
- 地下の聖都の試練の門の向こう側にて、シックの手で復活したローゼキ王がジーン王を倒している状況や、むてん丸達との戦いを崖の上から観察している最中、チアに「魔王とは何なのか」と問うも、「自分で決めなサイ」と返って来た。
その後シックが撤退する際、水色の光線で胸を貫かれたが、チアが撤退して様子を診るも全く傷跡が無く、そのまま何事も無かったかの様に先へ進むこととなる。
第7章
■第7話
- インガ遺跡の最奥部に安置された「過去の歴史を夢として見せる巨大結晶」を盗み売ろうとしたサーギ達の頭上に落下した。
するとそのはずみで転がって来た小さな結晶の一部が足に触れて、自身の『使命』と『魔王』について思い出し……?
関連タグ
※この先、ネタバレ注意
「お前も俺を捨てるのか チア」
第八章
■第1話
- 記憶を取り戻したと同時に全身にヒビらしき物が入り、チアに自身を捨てるのかどうかを質問した結果、「研究の為に手元に置いてる為、場合によっては破棄も有り得る」と返って来る。
その後、謎の茨の様な大量の蔦がチアの全身を貫き、その結果チアの身体は結晶化して行き、最終的に青白い結晶となって消滅しまう。
唯一の親と言えるチアをこの手で消滅させてしまった事で絶望したキッドは、6枚の翼が生えそのまま日本へと向かう。
■第5話
- この時点で既に翼も巨大化して8枚となり魔王そのものと言うべき外観となった上、聖都でシックに受けた傷が広がったキッドは、既にこれまでのむてん丸達との戦いと結晶の影響でいつ崩れ落ちても可笑しくない状態となっていたシックを強襲。
更にシックが魔王のルーツを語った後、キッドに飲み込まれた事で、遂にキッドは魔王として覚醒する事となる。
手始めにびっくら村を始め、メガポリス、オーロランド、ユーロピア、人魚の国、デザートランド、レオンシティ、ホワイトイタウン、インガ遺跡と、世界中の街や国、並びにそこに住む住人達を全て結晶化させ、むてん丸達は結晶の被害が及ばない天空の国に一時撤退する事となった。
- むてん丸達が天空の国への撤退に成功した後、トゥナはチアから送られて来た結晶に関する日誌を読み、ディシウムで生まれた怪物は他のディシウムを取り込み強くなって行く性質を持つ事、世界中のディシウムを一つに統合し一度に浄化するというチアの最初の目的の中で偶発的に誕生したディシウムそのものと言うべき存在がキッドの正体である事、結晶は『まごころの力』で浄化される事を知っていた事から、「世界中で集めたディシウムを全てキッドに与えた後、ディシウムそのものであるキッドに人間の心を与え浄化する事により、ディシウムそのものを全て浄化する」事が、チアの最終目的で有る事が判明する。
■第6話
- その頃、キッドは過去で起こったディシウム、並びに魔王そのものの記憶を追憶し、その記憶に出ていた老人が語った「全てを滅ぼし飲み込むもの」こそ魔王の正体と理解するも、結晶化したチアからは「それはアナタが考えて導き出した魔王ノ定義デスカ?」「『誰かに言われた』のでは無く…自分の目で見て考えるノガ大切でスヨ ソレが研究の面白いトコロデス…」と語り再び消滅し、キッドは再び絶望する。
そして「真・回転むてん斬り」でアクセスした「キッドの心の中」にてむてん丸はキッドと対峙する事となる……。
■第7話
- ついにキッドはむてん丸と対峙するも、記憶に流れるものは歴代の魔王の記憶ばかりで進む道が見えず、『自分は何者で、何の為に存在しているのか』と自問自答するも、そこへむてん丸が、これまでの旅で得た経験を語り、更に目を閉じれば自分自身が教えてくれると諭され、そこで見えたのはチアだった。
自身と旅する事で広い世界を見て回る事や、キッドにも見てもらいたいと思いここまで来た事を語ったむてん丸はキッドと握手し、正式に友達となる。
これによりディシウムそのものだったキッドが浄化された事で、世界中の蔦や結晶、並びに結晶化したものは全て元に戻り、同時に自身のまごころで浄化された姿は白髪かつ純白の装いを着た姿へと変化。
ディシウムの根源であるキッドが自身のまごころで浄化されれば当人も消える筈と思っていたが、むてん丸は結晶だけが消えて自身が残ったのは、チアの日誌によると自身のまごころの姿為と説明し、チアの計画は成功した事を安堵するも、同時にチアはもう居ない事に落胆……と思いきや、チアも結晶から元に戻り石頭が直撃。
自分がチアを結晶化させた事に罪悪感を感じるも、チアはキッドを赦し、一緒に夕食はお寿司を食べようと誘った事で、キッドも承諾。一緒に帰る事となった。
■第八話
- むてん丸達はびっくら村に帰還し、これまで出会った者達によって盛大に凱旋される事となり、更に自身はトゥナからも新しい家族として迎え入れられる。(なお、チアはアンカーギル(クロセル)に爆破したメガディス社の弁償を請求され、そのまま踏み倒すべく逃走しようとするも、敢え無く縄で縛られ捕まった。)
キッドはむてん丸に次に旅に出る時は必ず呼んでくれと約束し、皆で寿司パーティーを楽しんだ。