分類
和名 | クロガネオオイシツツミ |
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学名 | Granitus ferrous |
科目 | イシツツミ科 |
概要
『ピクミン』にてフタクチドックリの成虫として登場した原生生物が、『ピクミン4』にて新たに付けられた名前。
『4』では『1』以来に成虫が復活してシリーズ初となると幼虫との共演が実現したが、この『ピクミン2』以降に登場するフタクチドックリの幼虫は『1』に登場するフタクチドックリの成虫とは別の種類「ヤマトイシツツミ」であった為、共演に際して改名されたのだと思われる。
黒光りする強固な甲殻を持ち、名前の通り頭部に上下2つの口を持つ。鉱物を主食とするのでピクミンを襲って食べるということはないが、縄張り意識が強く、自分のテリトリーを侵されると非常に攻撃的になる。
まず上の角状の口(吸気口)から空気を吸い込み、そして下の本来の口から岩を吐き出すという攻撃方法をとる。この岩は打ち出された方向に一直線に転がっていく。
吸気口が空気を吸い込んでいるときにピクミンを投げ入れると窒息し、背中の殻を広げて暴れまわる。
この時に晒される殻の内側の部位に攻撃するとダメージを与えられる。
背中は煙が上がるほど真っ赤に発熱しているが、意外にも赤以外のピクミンを投げつけても発火することはない。
『4』では潰れない岩ピクミンの存在や、ロックオン機能により吸気口にピクミンを入れ窒息させる難易度が『1』よりも大幅に緩和されている為、相対的には弱体化をしている。
注意点としては、『1』では吐き出された岩はオリマーパンチで壊す事が出来る程に脆かったが、『4』ではプレイヤーのパンチどころかオッチンのトッシンでも破壊できない強固な物になっているので、『1』の感覚でやるとプレイヤーが潰された上に後ろにいるピクミン達にも大量の犠牲が出るという悲惨な結果になるので、必ず避けるようにしなければならない。
また、紫ピクミンでは吸気口に投げ入れる事が出来ない為、1匹は紫以外のピクミンを連れて行く必要がある。
ちなみにやろうと思えば『2』のフタクチドックリなど同様に敵を誘導して岩で倒させるといった応用も可能。特に『4』はオッチンが居るのでこの誘導も比較的容易である。
前述の通り名前が変わったのは『4』からだが、実はフタクチカブトが大陸から飛来・帰化した外来種という設定は『1』時点で存在しており、真エンディングでの解説で明かされている。
『4』ではオリマーの解説により、メスは成虫になると吸気口が閉じて岩を吐かなくなる事、繁殖期になるとオスの吐く岩に卵を産みつけて幼虫の餌とする事が判明(つまりゲーム中に登場するフタクチカブトは岩を吐くので全てオスである)。
更にフタクチカブトはフタクチドックリとも交配するが、産まれた卵の半分は ふ化せず、残りの半分は交雑種となって深刻な遺伝子汚染を引き起こしている。
加えて縄張り意識が強い為にはフタクチドックリの幼虫に対して 岩を吐いて攻撃する事もあり、こうした様々な要因からフタクチドックリは絶滅の危機に瀕しているという現状が明かされた。
ルーイメモによると「丸ごと茹でると殻が自然に外れる。湯切りした身を岩塩で」とのこと。
余談
外来種というのは基本「人間が持ち込んだ本来そこに生息していない生物」の事を指す。
もしフタクチカブトがこれに当てはまる場合、惑星PNF-404に生息している(又はしていた)人間、もしくはオリマーらのように他の惑星からPNF-404に来た人間が何らかの要因で運んでしまった種という事になる。
フタクチカブトを運んだ存在の謎が明かされる日は来るのであろうか……。